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- 太陽と月の囁き -
人生を比喩した詩。
根本にあるのは、「人生は暇潰し」 という俺なりの解釈。
つまり、その暇を潰す事が人生であり、人生におけるあらゆる物事は、全てが必死の暇潰し作業なんじゃないか・・・という観点から書いたもの。
で、そうさせているのは生と死に執着する本能。
そう考えると、人間も出口を求めて彷徨い続ける迷路のネズミの様で滑稽なんだけど、それでも時に綺麗な月だとか夕陽だとか、自然の美しさを目の当たりにすると 「悪くないな」 と思えてしまう。
- 箱 -
これはアプローチを変えて遊んでる詩。
いかにも詩的な文面ってのは基本なんだけど、なにもそればっかりが詩の表現じゃない。
こうした口語的な表現にすると、詩としてのそれっぽさは薄れるけども、受け止め易さってのは格段と上がる。
内容的には、人と人との関わりについてをテーマにしてて、ちょっと極端でコミカルな要素も入れてみてる。
人付き合いなんて本来はシリアスなテーマなんで、それをあえて逆の方向として表現すれば面白いと思ったんだよね。
なんというか、ちょっと小バカにした様なギリギリのアプローチってのは好きなもんでね、かなり日常的にやってます。
- 開眼 -
人生において、孤独や絶望ってもんはマイナスにしか捉えられない様だけど、キツい状況である事とプラスな物事を見つけられない事とは別だったりする。
例えば、昨日たまらなく美味かった食べ物は、今日悲しみのどん底に落ちたとしても美味いはず・・・昨日ほど美味いとは思えないとしてもね。
マイナス要因は何がマイナスなのかと言うと、プラスを感じる感覚を自ら閉ざしてしまう事こそが最大のマイナス面。
そこを出来るだけ避けてやれば、闇の様な現実にも花は見つけられる。
時には目を閉じた方が見え易くなるものってのがあるんです。
- 空論 -
俺の詩の中では最も長い作品。
普段の長文記事からすれば納得する人も多いだろうけどw、これはあくまで詩として大作になってしまっただけの事なんでね、無駄と理屈をダラダラ書いてるのとはちょっと違う。
これは作品としてかなり気に入ってる詩で、いかにも俺らしいというか、俺ならではの仕上がりなんじゃないかなと。
テーマとしては、日常における 『もしも』 の脳内旅行。
それを不毛と言ってしまえばオシマイなんだけど、「ひょっとしたら・・・」 と常に別の角度から物事を見る事は極めて必要な事でもある。
何事も疑ってかかるのを悲しいとか寂しいと言う人も居るけど、簡単に鵜呑みにしてしまう人達の恐ろしさに比べれば遥かにマシで、探究心や向上心の表れが疑いの要素でもある事を知って欲しいところでもある。
否定される事について過剰反応するタイプの人には受け入れ難い事かも知れないけど、10を見て生きてる人が100を見て生きてる人に否定される部分が多いのは必然で、そこに不満や怒りを覚えている内は10以上の視野なんて決して得られない。
10である事が愚かなんじゃなく、そこから動こうとしないのが愚かだという事。
「もしも」 や 「ひょっとして」 が不毛であっても、そうする事によって見えるものが不毛とは限らない。



