ブログネタ:ラーメンにライスはありなの? 参加中これは迷いなく
「なし」
ですよ、うん。
まず最初に言っときたいのは、俺はラーメンとライスを一緒に食う人を否定してる訳じゃないって事。
結論から言ってしまえば、食い物なんて本人が満足ならなんだってアリですから。
だって、世界中にはゲテモノ料理とか一杯ある訳で、昆虫やら幼虫やらを当たり前に食う文化ってのが実際にあちこちであるんですよ。
日本だって例外じゃないし、俺もガキの頃は蜂の子やらイナゴやら食ってましたからね。
確かに気持ち悪い物も沢山あるけれども、そういった文化を誰が否定出来ますか?って話で。
つまり、ラーメンとライスを一緒に食って、意外な顔をされたりバカにされたりしても、本人が美味いと思うならそれは美味い食い物だって事なんです。
まぁ、要は食なんて、それぞれの価値観と味覚に依存したものでしかないって事です。
・・・という結論を出しつつ、俺はラーメンとライスの組み合わせを否定するんですがw
え~と、第一に言える事は、基本的にラーメンとライスは合いません。
今でこそラーメンの種類も増えて、中にはライスに合うラーメンってのも存在するかも知れないけども、この場合それは例外として考えます。
ラーメンとライスは合わない。
じゃあ、なんでラーメンとライスの組み合わせを好む人達が居るのかという部分。
まず、味覚音痴の人が増えたという事。
病的な味覚音痴もあるけども、一般的に「美味さ」や「不味さ」の判別が明確につけられない人達が増えてるんですよ。
最近なんかは「ちょい足し」がブームになりつつあるけども、あれだって味覚音痴の人の絶対数が多くなければ流行りっこない訳で、いわゆる「ありえない足し算」の発想をする事自体がノーマルではないんですな。
恐らく、今の時代、年寄りでもないのにラーメンとライスの組み合わせを好んでいるのはそういった人達がほとんどだと思います。
勿論、それが悪いって事ではなく、本筋ではない食べ方を好む人が増えたという意味。
次に、過去の刷り込みありきでラーメンライスを好む人が多い事実。
ラーメンはすっかり日本食としての地位を確立してて、それは昨日今日始まった事じゃないんですよね。
一昔前は、日本における食文化レベルは今よりずっと低くて、それこそコンビニも無ければ、スーパーなんかも今ほど一般的じゃなかった訳です。
国民レベルで貧乏なのが当たり前で、味そのものよりも満腹感を満たす事の方が重要だった時代が長く続きました。
そんな時代に食べ盛りの若者だった人達も、今やすっかり中高年。
時代の流れや収入の安定で昔の様に食べ物で困る心配こそ無くなったものの、彼らにしてみれば、貧乏時代に食べていた食事の味ってのは忘れられないもんです。
そう、ラーメンライスもそんな忘れられないメニューの一つとして彼らの記憶に刷り込まれていて、たま~に昔を懐かしむ様にして食べてみたくなるんでしょう。
言わば、ノスタルジックフードなんですね。
不意におふくろの味が食べたくなるのと同じ様なもんです、きっと。
さて、ここから理屈屋モード行きますw
ラーメンとライスに限らず、地方色としておかしな組み合わせのメニューってありますよね。
有名なのは、関西の「お好み焼き&ライス」や「うどん&ライス」など。
関西人にとっては常識的な組み合わせでも、全国的には「え?!」と言う人の方が多いんですが、何もそういった変則的メニューは関西に限らず、探せば全国各地に存在するし、世界規模で言っても各国で同じ事が言えると思います。
つまり、その土地の文化や風習、歴史なんかによって食文化も大きく違うって事なんですよ。
ラーメンとライスに関して言えば、どちらも全国的に広まっているもので、地方色として珍しいという組み合わせではないんですね。
だからこそ、肯定する人達も否定する人達も大人数になって、「関西だからね~」とか「関東だからね~」というオチの付け所も無い為に、肯定派も否定派も譲れずにいるって事なんじゃないでしょうか。
そもそも、ラーメンとライスの組み合わせは賄い食から広まったって説があるらしいんですね。
恐らく、そういった事も実際にあったと思います。
でも、やっぱり決定的にその組み合わせが広まったのは、ラーメン単品だと満たされない人達が、ラーメンをおかずの代用として白飯を食い始めた事がきっかけなんだと思います。
つまり、単純に腹を満たす為の組み合わせ。
ある意味、貧乏食としての文化なんですよ。
慣れてしまえば不味い物でもそこそこ食えてしまう様に、ラーメンとライスの組み合わせは「合う・合わない」ではなく、「食える・食えない」という部分で必要悪的に広まった食べ方じゃないでしょうか。
昔は多かった苦学生や、とにかく腹が減る職種の肉体労働者など、外食業界としては比較的リーズナブルだったラーメン店や中華店を好んだ人達は、恐らく「ラーメンと炒飯」ではなく、「ラーメンとライス」で安く満腹になろうと考えたと思うんですね。
そういった人達は横の連携が取れてますから、同じ様に腹を満たしたい仲間が真似をする事で広まり、いつの間にか定番の組み合わせとして定着したんじゃないかと思います。
まぁ、いずれにしても、ラーメンの麺もスープも白飯とは合わないのが基本です。
ラーメンはラーメンとしてのバランスを計算して作られた料理なので、もしも白飯と一緒に食う事を想定したなら、味付けや具材なんかがまた違ってたはずです。
同様の事は「餃子とライス」の組み合わせにも言えます。
餃子はおかずとして広まったメニューではないし、本国での長い歴史の中でもそんな組み合わせは定着しなかったんです。
もしピッタリと相性が合う物なら、当たり前に本国でも定着してたはずですからね。
日本人は米文化の国で、どうしても白飯が好きなんですよね。
で、味噌汁文化も同様にあって、白飯に何かしらの汁物を欲しいと思う人も多いんですよ。
そうなると、ラーメンとライスの組み合わせが定着した事に納得出来る部分もあって、日本人が食に求めるコンビネーションが「飯と汁物」だとしたら、ラーメンとライスを好むのも仕方無いのかも知れないです。
但し、食というのは基本的に「合う・合わない」の方が重要なので、その観点で言うのであれば、ラーメンとライスの組み合わせは「なし」なんです。
まぁ、しっかり出汁を取ってるスープがある訳だから、それを味噌汁的に捉えれば全然ありなんでしょうけど、俺が思うに、ラーメンライスを好む人ってのは、大して良い出汁が出てないラーメンでもラーメンライスを食うんだと思うんですよねw
それはただの貧乏舌なのに、そういう人に限ってラーメンライスがいかに美味いかを語ったりするという・・・w
結局、好きに食えよって話なんですがw