新型コロナウィルスが世界中に拡がる様子をテレビで眺めながら

「これがゾンビウィルスじゃなくてよかった」

と思う今日この頃


という訳で無性にゾンビ映画が観たくなったので1990年に公開された『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』(以下、本作)を鑑賞しました。

本作は1968年に公開された『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』(以下、原典)をリメイクした作品。原典は『ゾンビ』より前に製作された作品で"ゾンビ映画の記念碑"的な存在として崇められてます。


"リメイク版"というのは往々にして「オリジナル版の方が良かった」「見なくていい」「映像が綺麗になっただけ」等のネガティブな声が上がりがちです。しかし、本作は原典を手掛けたロメロ監督自身がリメイクしている為、安心してご覧頂けます。


ゾンビは"グロテスクで怖い生き物"として描かれる事が多いですが、ロメロ監督はゾンビを"純粋で可愛い生き物"だと考えているので他の作品とは違ったゾンビを楽しむ事ができます。

というのも、本作ではかなり早い段階でゾンビが出てくるのですがそのゾンビのインパクトが凄まじい。

「え?なんで?」という服の破け方をしたゾンビを見た時に「本作に登場するゾンビは単なるホラーアイコンではないな」と強く思いました。


また、本作のゾンビは走らないので安心して下さい。タックルすれば吹き飛ばせますし、火を見せるとビビります。

生きていた頃の名残でしょうか



ゾンビ映画のルールである"黒人は正義"の法則もばっちり描かれています。

最近気付きましたが、私は黒人が好きだ。

ダニー・グローヴァーやマイケル・クラーク・ダンカン等、黒人というのは非常に魅力的である。

私が特に好きなのは黒人警官。映画だと『ダイ・ハード』のアル・パウエル(:レジナルド・ヴェルジョンソン)だったりゲームだと『バイオハザード2のマービン・ブラナー等、黒人警官は本当にカッコいいと思う。

なので黒人がメインの『黒い司法 0%からの奇跡』は必見だろうと予測しています。


少し脱線しました。



ゾンビ映画と言えば"ウザいキャラ"の存在も必要不可欠ですね。

本作には和を乱すウザいキャラががっつり登場します。彼が何をしでかすのかからのどうなるのかは見所のひとつでしょう。

街中にゾンビが溢れて見知らぬ人と狭い空間で暮らす事になった時、自身がウザいキャラとならないように反面教師として彼の姿を見といた方が良いでしょう。

ゾンビ映画を見る事は生存率を上げる事に繋がります。これは『ゾンビランド』を観ればご理解頂けると思います。



そして、原典では逃げ惑うだけだった主人公の女性が本作では闘う女性へと成長する様が描かれています。

1990年の時点で"女性の強さ"を描いていたのは流石だと思いました。

この社会情勢を取り入れる所もロメロ監督らしさ、ゾンビ映画らしさではないでしょうか?

ゾンビというのは単なるホラーアイコンでなく、人々が生きていく為に必要な事に気付かせてくれたり社会の抱える問題について考えるきっかけを作ってくれる存在なんです。



ゾンビ映画、ゾンビゲームをより楽しむ為には見ておかなければならない教科書的な本作『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』Netflixで視聴可能。

Netflixはゾンビ映画に限らず面白い作品が多いのでオススメです。

私はNetflix『鬼滅の刃』を鑑賞しました。




と、いう事で『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』の紹介は終わります。

恋人と見るには向かないかもしれませんが、先程も述べたように本作は"記念碑"と呼ばれる原典をリメイクした作品であり"教科書"のような作品なので、ゾンビ映画やゾンビゲームが好きな方は是非ご覧いただきたい作品です。


以上、にわかゾンビマニアの映画紹介でした。