今、お酒も飲んでいないのに家で涙が止まらないです。
時間がかかり過ぎましたが、やっと夢の世界から現実の世界に戻ってきたみたいです。
やっぱり、15歳の時の事とか、音楽をやってきてうまくいかなかった時の事とか、色々思い出すと駄目なんです。
無敵バンドのステージを降りて頭の中、半分抜け殻のような状態で通路を歩いている時に、1日付き添ってくれていた関係者の方から話しかけてもらいました。
「よかったね!ミドリ君が頑張ってきたから、このステージに立てたんだよ!」
それは違う!と思った僕は、
「いや、違うんです。僕が何かした訳じゃなくて、本当に周りの人のおかげでしかないですよ…」
「それは違うよ!ミドリ君が頑張ってるから、周りの人が応援してくれるんだよ!」
と言ってもらえて、涙をグッと堪えるのに必死でした。
それは、そう言ってもらえて自分に対して頑張ったなぁ…とか思ったからではなくて、
なんで自分の周りにはこんな良い人しか居ないんだろう…
なんて周りの人に恵まれた人生だろう…
と思って…
もし、この人がいなかったら、あの人がいなかったら、と考えると、
これは誰にも話した事がない話なのですが、14歳のときに「あー、もう生きてる意味ないな。もう死んだ方がマシかもな」と思って、親に対しての遺書まで書いた僕は、ここまで生きて来れなかったと思います。
もう生きている意味がないと感じたのは、学校で誰かにイジメられてたからとか、何か嫌な事があったから、とかではないです。
自分にしか出来ないこと、何かで1番になれる事、自分の中で誇れるもの、人生に置いて自分が何か生きた証を残せるもの…
何もなかったからです。
いや、自分にしか出来ないこと、の前に「やりたいこと」すらなかったです。
小さい頃からそうでした。
よくある「将来の夢」の欄には、サッカー選手、飛行機のパイロット…その他にも色々書きましたが、それは、周りの子は何て書いてるのかな?と思って、のぞき見たものをそのまま書いただけで、その中に本当に「なりたい」と自分が思ったものは何ひとつありませんでした。
でも、ただなんとなく、流れに身を任せて、周りの人を伺いながら自分もそれに合わせて生きていく人生は生きたくなかった。
「それでも僕は生きる」と心に決めたとき、僕に「やりたいこと」を与えてくれたのはX JAPANさんでした。
テレビで流れた、たった10秒くらいのライブ映像に15歳の少年だった僕は、目を輝かせるように食い付きました。
何回も何回も巻き戻して、見ました。
気付いたら、「僕もこうなりたい」
そう思っていました。
人生で初めて「夢」を持てた瞬間でした。
そして、2016/10/16
周りの方々のおかげで、一つの夢を叶えさせてもらう事が出来ました。
本当に周りの携わってくれている人達や、応援してくれているファンの人への感謝の気持ちしかないのですが、
欲張りな僕は、まだなぜか心が満たされていないんです。
前述の関係者の方に声をかけてもらったとき、最後にこう言ってもらいました。
「でもねミドリ君、これはあくまで通過点だからね!」
そう。
僕には、また新しい「夢」が出来ました。
「いつかあのデッカい方のステージに立ちたい」
僕は絶対にこの「夢」を叶えます。
見ていて下さい。