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ドイツ発!食のドキュメンタリー!

普段我々が口にする食べ物がどうやって作り出されているのか、あまり考える人はいないだろう。牛や豚や鳥たちがどのように殺され加工されるかなんて、見たくもないし知りたくもない。ただ、実際にそれらの食物を口にして我々の生命は維持されている。知らぬが仏ではなく知るべきであるというのが僕個人の意見であります。

が・・・

この映画はそんな弱肉強食の現代模様を今更描いているわけではなく、大量生産、大量消費に疑問を投げかけるドキュメンタリー作品であります。(念のため)


この作品はオーストリア人のニコラウス・ゲイハルダー監督がドイツ国内の工業化された「食」の生産現場を描いたもの。徹底した機械化で効率を図る生産現場、多種多様な機械の動きやシステム化された人の動きなど、その一連の動きには美しささえ感じることができるし、規則的で管理された現場を見ているといかにもドイツらしい国民性も伺える。

ビジュアルは非常に均整が取れており、環境映像のような出来栄えだ。セリフもナレーションも一切ない、ひたすら作業に従事する労働者と機械の音だけで構成されている。もちろん上の写真のような目を覆いたくなるような場面もしばしば・・・豚や牛の屠殺光景はもちろん、牛の帝王切開による出産なども見られる。

農業の様子も数多く興味深い。畑仕事も完全効率化された作業となっているし、そんなことまで機械でやるのか?という驚きと疑問が交差する。低コストで効率化された現場に労働者は少ない、日本では労働としての農業に注目が集まっているが、ドイツのようにこれだけ効率化されていたら人間は最小限で済んでしまう。この作品で監督が一番言いたかった「労働の意味」が深く心に残る。


食料自給率が低下する一方の我が国、これを見て反面教師とするのが正しい観方なのかな?

興味のある方には素晴らしい映像の数々が観られることでしょう。


☆☆☆★