道なき生駒の山を歩く
日程:4月9日
山域:生駒山(金剛生駒紀泉国定公園)
参加:K田 T本 O西 S藤m S藤t 5名
天候:晴れ
行程:近鉄瓢箪山駅09:00→箕後川→11:40みずのみ園地となるかわ園地の中間部遊歩道→13:00ぼくらの広場→つつじ園→15:00瓢箪山駅 12㎞
道なき道を読図しながら山歩きという企画にそそられ紙地図とコンパス片手に参加
いよいよ、谷筋沿いに入り、左右の尾根形状、堰堤、渕、沢の曲がり具合、沢の出会いがあるから「今ここだな」等と一々立ち止まる紙・コンパス組、一方タップ一つで正確な位置情報をピンポイントで手中にするスマホ組は立ち止まることなくスムーズに歩みを進めてゆく
山道の入り口から約2時間、ほとんど人に会うこともなく、やがて藪道がひどくなるころ、遊歩道へのショートカットを選択、結果20分程で藪から解放され見事に遊歩道に出ることができた、ここでもスマホの威力発揮
その後は、ゆったりと遊歩道を楽しみ、ハイカーで賑わうなるかわ園地ぼくらの広場から大阪平野の眺めを満喫、つつじ園を経由してゴールの市街地まで降る
街中へ出たところで、紙地図・コンパス組はお手上げする羽目に、最初は紙の地図で現在地を確かめながら街中を歩いたが、右に左に、又、右に左に進むスマホ組(元々この街に詳しいのかも?)のスピードについていけず、ついに地図コンパスでの確認放棄、やがて膝の痛みに悩まされ始めた頃「竹やぶに包まれた古墳」を回り込むと出発時点でもあった瓢箪山駅は目の前にあった。
国土地理院1/25000地形図
「おぬしもわるよのう」と、にやつく悪代官が手にする菓子折りの下にはこんな色の物があったのか
見事に立ち上がったアケビの花
ぼくらの広場から山麓に向かって下降、当初の予定ルートを変更、つつじ園に立ち寄る、きれいに刈り込まれたつつじは、まだつぼみ状態、同行者曰く「花が咲くと つつじロール ともいわれるんですよ」と
市街地のくねくねに紙地図確認を放棄、先行者についていくだけ、やがて竹やぶに包まれた古墳?を回り込むと、出発点近くの瓢山稲荷神社境内
サイトでよく見かけるスマホ山アプリの評価
「代表的な地図アプリ「山と高原地図」「YAMAP」「ヤマレコ」「ジオグラフィカ」のGPS精度は高精度なうえ、圏外でも地図上に現在地表示可能、山中は機内モードにすれば電池の消耗は削減することができる
登山計画書作成はじめ、登山道案内はもちろん、道外れ警告、現地天気予報、エネルギー消費量、危険注意箇所の説明、遭難事故発生場所表示、雪崩注意箇所、各地警察など登山届提出、下山報告等々これ一つで全てが賄える、地図アプリは紙地図とコンパスで現在地を把握する手間を省き、GPSで現在地を正確に読み取り地図読みの練習になる
スマートホン自体のバッテリー消費量軽滅は勿論、モバイルバッテリーの性能向上価格低減、2~3日の山行なら問題なし」・・・とこんな感じでしょうか。
近頃、どこの山でもよく見かける、片手にスマホのハイカーとても便利で道迷い防止には百人力のアイテムという優れものかと思う
かく言う私も、山アプリ有料ユーザーとなって久しいのですが敢て今日は紙地図とコンパスで地形図観察に
ひとつ思うところは、コンパスがあれば方角を知るのは容易だが、平面に描かれた紙地図から現在地を知るのはとても難しい。
方角は分かっても現在地が分からなければ進むべき方角が決められない、その点GPS機能付き山アプリは素晴らしく優秀だ、地図上の現在地が分かれば進むべき方向は自ずと分かる、目的地向けて直線に進めば容易にたどり着けるはずだ。
ただそれも、その方向に容易に歩けたらの話だ、日本の大概の山は時には凸凹や崖や谷に時には藪に阻まれ一直線に進むのは難しいところがほとんどともいえる。
よく知られ情報が蓄えられている登山道に関しては、山アプリもそれ以上ともいえるデーターが蓄積され、至れり尽くせりの案内をしてくれる。
又、登山道でないところでもその社のアプリを持った人が歩いたところは軌跡を残しているアプリもあるにはあるが、登山道がないところでは例え山アプリでも現在地情報以外、地形図から地形を想像するしかないとなると日頃から平面に描かれたものから実際の地形がある程度理解できるように慣れておく必要がある。
それには、日ごろから紙地図でも山アプリでもよいが手にしながら、平面的情報から立体的地形に、立体的地形を平面的情報に置き換えられる訓練が必要ではないかとより感じた一日でした。