爺が岳・鹿島槍ヶ岳(後立山連峰)
日程:2022年4月28日~29日
山域:後立山連峰 爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳
参加:S藤 他1 計2名
天候:初日晴れ 2日目晴れ後曇り後雨(山専天気予報通り)
行動:
1日目:扇沢05:40→06:50柏原新道・南尾根分岐→10:30南尾根JP→13:00爺ヶ岳南峰→15:30赤岩尾根分岐→16:00冷池小屋(幕営)
2日目:冷池小屋04:30→05:40布引山→07:00鹿島槍ヶ岳07:10→08:10布引山→09:10冷池小屋10:10→10:40赤岩尾根分岐→13:00爺ヶ岳南峰→14:20南尾根JP→17:00柏原新道出会→18:00扇沢
28日、扇沢より入山、
GW突入前日という事、山小屋休業、好・荒天と1日刻みの変わり易い天候という条件を嫌ったのか、初日の爺ヶ岳南峰までに出会った登山者は20名足らず、それ以降、翌日下山口までに出会ったのは、そこかしこにさえずるイワヒバリ、冷乗超辺りで群れ飛ぶイワツバメ達、夏羽が生え始め白黒まだらが美しいライチョウと、鹿島槍ヶ岳はまるでプライベートマウンテン、30年ほどの山歩き経験の中でも、登山者の多い北アルプスでこんなことは初めて
柏原新道から爺ヶ岳南尾根に取付く、雪のない木の根跨ぎから始まり、ジャンクションピークに近ずくにつれ残雪が現れる
行く手を遮られたり時々踏み抜いたりしながら先ずはジャンクションピークを目指す
陽を遮るものがなくなると同時に視界を遮るものもなくなったその先には地肌の尾根が続く形の整った綺麗なピーク、爺ヶ岳意外に近いと思って、登ってみると単なる尾根の延長が下から見ればピークのように見えただけだった
更に、その先にはやはり地肌の尾根が続く綺麗なピーク、そこに見えるが結構長い
ふっと傾斜が落ちたと思ったら、爺ヶ岳南峰と記された標識、以外にあっさり着いた感じ
そして目の前にはあの鹿島槍ヶ岳、西の方向から剱岳、立山、穂高方面、八ヶ岳、生憎富士山は見えないが、浅間山、頚城山塊、後立山北部まで360度見渡せる
中峰、北峰とトラバースする夏道はほぼ残雪無し、冷池山荘を見ながら北峰からしばらく降ると樹林帯の雪壁となる、ところどころに微かなトレースらしきものはあるが、雪庇と立ち木を避けながらルートファインディング、時々踏み抜きながら降るのに予想以上に時間がかかる
やがて赤岩尾根の頭から赤岩尾根分岐点へ、東側へ張り出す雪庇の付け根がぱっくりと大きな口を開けている
休業中の冷池小屋の東側は2階の屋根まで雪に埋まっている、その横にテントを張らせて頂く
鹿島槍ヶ岳ピークはどうする
明日の天気は下り坂
山専門の天気予報サイトによれば
鹿島槍ヶ岳700hpa付近
29日、本州南岸低気圧通過により、午前晴れから曇り、早ければ昼前から、雨、みぞれ、寒気南下低体温注意、2900m上積雪、SSW6m/s 気温2℃、
30日、高気圧に覆われ若干曇るも大崩れ無し
視界不良による道迷い、湿雪・ブロック雪崩注意
扇沢(柏原新道登山口)
この先から南尾根へ取り付く 八見ベンチ
南尾根にようようやく開きかけたショウジョウバカマ
南尾根ジャンクションピークげ見えてきた
天候良くありがたいが重荷に汗が出る
ようやくJP 奥に見えるのが爺ヶ岳南峰
JPから振り返れば蓮華岳(左)と針ノ木岳
尾根筋は地肌が出ている
後方左が鹿島槍ヶ岳
ここ以降、翌日の扇沢まで登山者に出会うことはなかった
鳴沢方面(左)と立山・劔岳方面
正面に劔岳
鹿島槍ヶ岳(左)、鞍部には冷池小屋、爺ヶ岳北峰、中峰
中峰トラバース道から振り返れば、爺ヶ岳南峰(左)、針ノ木岳、鳴沢岳
鹿島槍ヶ岳 手前は赤岩尾根分岐(赤岩の頭から)
鹿島槍ヶ岳 右奥遠方には白馬大池方面
崩壊寸前の雪庇と鹿島槍ヶ岳(冷乗越から)
今年はGWも休業の冷池小屋横に張らせて頂く
休業中の冷池小屋の東側は2階の屋根まで雪に埋まっている、その横にテントを張らせて頂く
さて明日はどうする
午前晴れから曇り、早ければ昼前から、雨、みぞれ、
⓵明日は、鹿島槍ヶ岳を止めてここから下山か
②鹿島ピークピストン後、崩れが早まればここにもう一泊か
③早発して鹿島ピークピストンして午後速い目に森林限界まで降るか
2日目 デコラン出発
ずいぶん白んできた東の空は朝焼けて
布引山
鹿島槍ヶ岳
肉眼では五竜、唐松、白馬槍、杓子、白馬と続くのが見える
薬師、立山、劔岳
雲海に浮かぶ、爺ヶ岳、鳴沢、針ノ木、蓮華岳
鹿島槍ヶ岳から冷池に降る間、劔岳・立山方面が時折日に照らされる
天気予報が後ろにずれてくれればいいね等と話しながら降る
冷池でテント撤収後、爺ヶ岳北峰への登り返し
昨日の、私達がつけたトレースは未だはっきりしている
それでも時折そのトレースを踏み抜く
一回踏抜けば、ザックを担いで20mも走ったのではないかと思うほどエネルギーを消耗する
南峰取り付きで雨具上下着用
南峰ピークに着くころには本降りになってきた
夏羽が混じり綺麗なまだらとなったライチョウの雄
雨に濡れ、疲れて長かった下りもようやくゴールに