双子尾根 我らだけテント のどかなり
 

山行:白馬岳猿倉双子尾根

期間:2019.4.285.1 

メンバー:栃尾 佐藤 中島()

 

428日(日) 大阪発2140 阪急夜行バス三列シートで松本へ 

429日(月) 松本バスターミナルへは6時過ぎに予定より少し早く着く。白馬まで行く大糸線は920分までない。とりあえず715分発の信濃大町行きに乗りそこからはタクシーを利用することにした。駅前で客待ちの運転手さんは猿倉まで12,000円ぐらいで行くとのこと、コインロッカーにいらないものはデポしてコンビに寄ってもらう。昨日までの山の様子や天候など話好きで親切な運転手さんだった。猿倉着915分、この日はまだ青空で稜線も見ることができた。猿倉荘を右手に夏道を歩く。しばらくして二ホンカモシカが目の前に現れる。カメラを出している間に姿がみえなくなり残念!! 白馬尻と小日向の分技しばらく行くと鑓温泉の標識1000。小日向ではコルを登っている人が数人見えた。小日向1030しばし休憩。途中であったパーティーの人がこれから天候は悪くなるので気を付けてと声かけして降りていく。どうも今日、双子尾根を登るのは私達だけのようだ。他の登山者は日帰りで小日向山へ登っていた。雪はクラス状の腐れ雪でほとんどが黄砂で薄茶色の斑で歩きにくい。稜線に出るまでに二回休憩。花粉症でマスクを付けたのが原因かスピードダウン。1824m付近(1219)でテントを張るか、今日の予定場所でテントを張るか思案する。予定地は2200m少なくとも2時間半から3時間かかる。みんなの意見で明日の天気は悪くなるので今日のうちに上に行くことに決まる。ここからは尾根伝いに登って行く。2000mあたりから雪が溶け何ケ所かブッシュ、枝や岩が出ていた。どういうわけ貧血のような立ちくらみがする。呼吸を整えてのぼる。先を行く栃尾さんから「着いたよ」との声がそこまで登ると、すり鉢状の雪原にオレンジ色のテントが見える(1452)。今日の行動はここまで、その少し下に四人用テント跡がある。ラッキー!!その跡地に少しだけ整地してテント設営。昨夜降ったのか新雪が周りにあったので助かった。ビールで乾杯。明日は天候悪くここで連泊。日程が伸びることを考慮して食料を少し残すことにし、夕食の鍋を食べながらゆっくりこれからの行動を検討。すでにあったオレンジテントは撤収したようで、ここのテン場は私達だけになる。外は風も無く静かだ。

430日(火) 夜明けごろからテントをたたく雨音が聞こえる。7時起床とりあえず朝食。夕食の鍋の肉入りの雑炊は美味しかった。今回の嗜好品はスティックのコーヒー・紅茶を分けたので各自で好きなのを選べて良かったと好評。ラジオの気象情報から長野県に雪注意報あり、「融雪」という言葉初めて聞く。いかにも雪崩が起きそうな言葉。この先無理はできない。外はホワイトアウト、テントの緑だけが見える。16時の天気予報で栃尾さんが書いた天気図によると西方面の低気圧の動きが遅く前線が太平洋側を東に移動、明日もこの予報どおりだと天気は望めない。今回はここまでにし明日は下山することにする。

51日(水) 3時半起床 外は雨も風もなく静かな令和元年。朝食を済ませてテント撤収450白馬稜線がうすいオレンジ色に雲の間から少し日が差している。装備を付け終った頃にぽつぽつと雨。リュックをおろし、雨具の上下を着る。ズボンはアイゼンをはずし、靴を脱いで着装することになり少してこずる。カラビナ・シュリンゲを忘れて姉と栃尾さんに借りることとなる。装備を整え仕切り直して535テント場を出発。尾根に出ると20mのザイルで栃尾さんと姉が前後交互に歩き私は真ん中をプルージックで降りる。途中で二人パーティーと出会う718。早朝に猿倉から今日は途中でテント、杓子岳とのことだった。1900mまで降りたところでザイル解除、ここからはフリーで降りる。雪は緩んでいてボソボソ状態。小日向ではこれから登る山スキーや何組かの登山者と出会う848小休憩。下に降りるごとに雨もきつくなる。上下雨具を着ていて正解。10時?分発白馬行きの定期バスに間に合いそうだ。945分猿倉荘着。白馬行きバスは1015分発だった。アイゼンをはずして小屋で休憩させてもらう。小屋ではスタッフの方が大勢いて登山者のお世話をしていた。白馬行きのバスに乗ったのは私達の他一名女性だけ、車中でお風呂をどうするか話していると、運転手さんが八方口に温泉があり10時から営業していと教えてくださった。ここから白馬駅まで、200mとのこと。温泉でスッキリして白馬駅へすくなくとも500mはありそうな距離だった。白馬駅では令和元年を祝して、コゴミ・紫飯・八方饅頭・麦茶をふるまってくださり美味しく頂いた。1215分発松本行に乗り大糸線、中央線では久しぶりに車窓の景色を楽しんだ。名古屋経由新幹線で大阪へ。

※今回で反省すべき点は①個人装備のカラビナ・シュリンゲを忘れたこと ②花粉症対策にマスクをして登ったことで体調悪くなりペースダウンし迷惑をかけることになったこと

次回からは個人装備で不備がないように計画書のリストを確認し健康管理に注意する。

 
         42911時 小日向              
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双子尾根上を樺平を目指すT尾さん
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同じくN島さん
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明日の行動を思案するのか、白馬岳方面を眺めやるT尾リーダー
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益々曇天募る
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樺平で設営
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高い気温と降雨に腐るナイフリッジの雪面
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今回は頂を断念して降る 向かいに見えるは
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2年続きの断念に無念さは残る
しかし無時に帰ることを最大の目標にしなければ
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