1、秋の田の仮庵(かりほ)の庵(いほ)で焼肉丼

 

#川柳

#食欲の秋

#焼肉丼

#後撰和歌集

#天智天皇

 

今日の晩飯は久し振りの贅沢

なんだか田舎の仮小屋で食いたいなーと

 

 

 

 

2、春過ぎて夏来にけらしやがて冬

 

#川柳

#春夏秋冬

#新古今和歌集

#持統天皇

 

昔と違って秋だな〜と感じる日は少なくなった

気持ちい〜って日あるけどね

 

 

 

 

3、田子の浦にうち出いでて見ればパンチラが

 

#川柳

#新古今和歌集

#山辺赤人

 

ほんとすんません

 

 

 

4、奥山に紅葉踏み分け野糞かな

 

#川柳

#古今和歌集

#猿丸大夫

 

この和歌には鹿が出てくる

今まで野糞は一度だけしたことある

30年以上前に北海道一人旅の際、山の中でが我慢できず

最中ずっと鹿に見つめられていた

からの連想

申しわけない

 

 

 

 

 

5、あしびきの山鳥の尾に巻かれまい

 

#川柳

#拾遺集 

#柿本人麻呂

 

「の」を「に」へ変更

長いものには、のつもり…

 

 

 

 

 

 

6、鵲(かささぎ)の渡せる橋でプロポーズ

 

#川柳

#新古今和歌集

#中納言家持

 

あ、いつも以上に凡庸過ぎました

 

 

 

 

7、天の原はふりさけ見れば元嫁が

 

#川柳

#古今和歌集

#安倍仲麿

 

ドラマみたいな再会ないかなー  →  ないな

あってもドラマは起きないし

 

 

 

 

8、わが庵は都のたつみ団地住まい

 

#川柳

#古今和歌集

#喜撰法師

#団地

#公団住宅   昔は質素なイメージだったけど

#UR

 

 

 

9、花の色はうつりにけりな人心も

 

#川柳

#古今和歌集

#小野小町

 

昔の映画とかを観ると、日本人のものの考え方変わったな、と思う

 

 

 

10、これやこの行ゆくも帰かへるも迷子だす

 

#川柳

#後撰和歌集

#蟬丸

 

だす=です

 

 

 

 

11、わたの原八十島かけて家出する

 

#川柳

#古今和歌集

#参議篁

 

恥ずかしながら若い頃家出経験二度あります

 

 

 

12、天つ風雲の通ひ路大渋滞

 

#川柳

#古今和歌集

#僧正遍昭

 

渋滞、困るものの中で結構上位かも

この和歌の場合は渋滞でラッキー?

 

 

 

13、筑波嶺の峰より落つる痛いよね

 

#川柳

#後撰和歌集

#陽成院

 

いや、その痛みじゃなく、恋の痛みっす

 

 

 

 

 

14、陸奥の信夫文知摺(しのぶもぢじずり)政局も

 

#川柳

#古今和歌集

#河原左大臣

 

恋は乱れる政局は?

 

 

 

15、君がため春の野に出でて足挫く

 

#川柳

#古今和歌集

#光孝天皇

 

こういう時に限ってやってしまう

 

 

 

 

 

16、立ち別れいなばの山でランデヴー

 

#川柳

#古今和歌集

#中納言行平

 

フランス語で、会う約束、待ち合わせを意味するのだとか

 

 

 

 

 

17、ちはやぶる神代も聞かぬいい女

 

#川柳

#古今和歌集

#在原業平

 

「ず」→「ぬ」

 

長いこと、いい女って超絶(死語?)美女のことだと思っていたけど、なんか違うみたい…

 

 

 

18、住の江の岸に寄る波溺れちゃえ

 

#川柳

#古今和歌集

#藤原敏行朝臣

 

恋はやっぱ溺れるもの、かな

 

 

 

19、難波潟短き蘆で考える

 

#川柳

#新古今和歌集

#伊勢

 

「の」→「で」

 

男はつらいよシリーズ第16作のエピソードが揮ってる

寅さんが葦を足と勘違いしてみな大笑い

 

 

 

20、わびぬれば今はた同じ覚悟せん

 

#川柳

#後撰和歌集

#元良親王

 

覚悟には恋の覚悟以外にもいろいろとね

 

 

 

 

 

 

21、今来むと言ひしばかりに「月が綺麗」

 

#川柳

#古今和歌集

#素性法師

 

この場合は言わないか…

 

 

 

 

 

 

22、吹くからに秋の草木の親父ギャグ

 

#川柳

#古今和歌集

#文屋康秀

 

草木をもしおれさせるような…

気をつけねば

 

 

 

23、月みればちぢにものこそ寂寞感

 

#川柳

#古今和歌集

#大江千里

 

たまーには真面目に…

 

 

 

 

 

24、このたびは幣も取りあへず寝坊した

 

#川柳

#古今和歌集

#菅家

 

ありがちな失敗、言いわけにならないし…

よく覚えているやつ2度

元嫁のはなかなか許してもらえず、意外にも仕事のは特に何も言われずだった

 

 

 

25、名にし負はば逢坂山で同衾す

 

 

#川柳

#後撰和歌集

#三条右大臣

 

「の」→「で」

短歌にはこっち系のがそれなりにある

こんな直接的表現ではないけど…

 

 

 

26、小倉山峰のもみぢ葉散らないで

 

#川柳

#拾遺和歌集

#貞信公

 

一言で言ってしまえばこんなだけど

短歌等の表現法っていいものですね

 

 

 

 

27、みかの原わきて流るるホンマかい

 

#川柳

#新古今和歌集

#中納言兼輔

 

一度も会ったことないのに恋しちゃったって…

平安時代だな〜という見方があるが、僕は観念的、超現代的とも思ってしまう

 

 

 

 

 

28、山里は冬ぞ寂しさ今(いま)昔(むかし)

 

#川柳

#古今和歌集

#源宗于朝臣

 

今と昔、同じく寂しい

平安と現代とでは厳しさの度合いはだいぶ違う

寂しさの種類もちと違っているような…

 

 

 

 

 

29、心あてに折らばや折らむ直観で

 

#古今和歌集

#凡河内躬恒

 

ご存知の通りこの和歌は「直観」とは関係ない

初霜の〜 からが素晴らしいので、じっくり鑑賞したい

敢えて、全く違うものにしてみた

「直観の8割は正しい」 by 羽生善治

 

 

 

30、有明のつれなく見えしやるせなさ

 

#川柳

#古今和歌集

#壬生忠岑

#遣る瀬無さ

 

真面目ムードが続いてしまっているが、この和歌にはこの言葉と思った

 

 

 

 

 

31、朝ぼらけ有明の月といちご大福

 

#川柳

#古今和歌集

#坂上是則

 

「月より団子」と勘違いしてしまっていた頃があった

あと、前から「より」でなく「と」の並列でいいじゃないかと思っている、どうでもいけど…

 

 

 

 

32、山川に風のかけたる掃き掃除

 

#川柳

#古今和歌集

#春道列樹

 

庶民はやだなー

綺麗な紅葉でお掃除を連想しちゃうんだもん

 

 

 

33、ひさかたの光のどけき大喧嘩

 

#川柳

#古今和歌集

#紀友則

 

大喧嘩って、パワー使う

数えるほどしかない

最後にしたのは、母親とだったなー、ごめんなさい

 

 

 

 

 

34、誰をかもしる人にせむiPad

 

#川柳

#古今和歌集

#藤原興風

 

母に「あんたってほんとにそれ好きなのね」と言われたことある

眠っている間ずっと胸に抱えていたらしい

iPadというより、観る映画・ドラマが好きなんだけど

別の言い方すれば、一人が好き

 

 

 

 

 

35、人はいさ心も知らず信念を

 

#川柳

#古今和歌集

#紀貫之

 

信念の人でありたいが…

 

 

 

 

 

 

36、夏の夜はまだ宵ながら月見酒

 

#川柳

#古今和歌集

#清原深養父

 

月見酒、 もう朝まで飲むなんてことはできなくなってしまった

(歳)

 

 

 

37、白露に風の吹きしく吹っ飛ばせ!

 

#川柳

#後撰和歌集

#文屋朝康

 

暴風よ何もかも吹っ飛ばしておくれ、ってそんな歌じゃないから

 

 

 

38、忘らるる身をば思はず女怖い

 

#川柳

#拾遺和歌集

#右近

 

情念!

和歌には、愛情強過ぎじゃね、っていうのがある

幸い、僕は愛され過ぎたなんて体験ないですが…

あ、でも、(男から)つきまとわれたことはあった

ある意味愛され過ぎたのか?

程よく愛されたい、女性からね

 

 

 

39、浅茅生の小野の篠原立小便

 

#川柳

#後撰和歌集

#参議等

 

我慢できず

「街路又は公園の他公衆の集合する場所で」すると違法になることあり

 

 

 

40、しのぶれど色に出でにけりうんこしたい

 

#川柳

#拾遺和歌集

#平兼盛

 

小学生の時、友達から「お前今うんこしたいんだろ」と見抜かれてしまったことあった

別にしたくたっていいのに、子供の頃、なんか恥ずかしいことのように感じてしまっていた、不思議

 

 

 

41、恋すてふわが名はまだき恋だもの

 

#川柳

#拾遺和歌集

#壬生忠見

 

恋、初就職、合格(受験)、あたりは一般的には顔に出そう

恋だけは他の二つと違って、うまく行ったということではなく、ただ恋しているだけで…

 

 

 

42、契りきなかたみに袖が破れけり

 

#川柳

#後撰和歌集

#清原元輔

 

「を」→「が」へ変更

 

互いに涙に濡れた袖を絞るって、どんだけー

 

 

 

 

 

43、逢ひ見てののちの心が誠なの?

 

#川柳

#拾遺和歌集

#権中納言敦忠

 

以前と今、どっちの気持ちがほんとなんでしょう

ところで、この和歌、ずっと誤読してきた

障碍者になる前となった後とで人生観が変わった、みたいな

 

「に」→「が」へ変更

 

 

 

 

44、逢ふことの絶えてしなくはsee you later 

 

#川柳

#拾遺和歌集

#中納言朝忠

 

 結局は、逢いたいんだよね

今、あなたが一番逢いたい人は誰ですか?

 

 

 

45、あはれともいふべき人は一人死す

 

#川柳

#拾遺和歌集

#謙徳公

 

この和歌「私のことを哀れだと言ってくれそうな人は思い浮かばない」と言いながら、作者は才色兼備の貴公子だったらしい

本意はどうだったのか

 

 

 

 

46、由良の門を渡る舟人道知れず

 

#川柳

#新古今和歌集

#曽禰好忠

 

櫂 があろうがなかろうが、恋も人生もあてどないもの

 

 

 

 

 

47、八重葎しげれる宿を訪れて

 

#川柳

#拾遺和歌集

#恵慶法師

 

「の」→「を」へ変更

素晴らしい和歌を台無しにしてしまったようだが、僕のある友人の家は草ぼうぼう、埃だらけ

でもこの前呑み会に誘われて行ってきた

 

 

 

 

 

48、風をいたみ岩うつ波よat your own pace 

 

#川柳

#詞花和歌集

#源重之

 

「の」→「よ」 へ変更

マイペースは和製英語らしいので勝手に意訳してみた

一般的にはやり過ぎない、無理しない

でも、それも含めてのマイペースかなと…

 

 

 

 

49、御垣守衛士の焚く火は恋のよに

 

#川柳

#詞花和歌集

#大中臣能宣

 

「の」→「は」へ変更

 

夜はあかあかと、昼は灰となって消えてしまう、情景描写と恋心、素晴らしい和歌だと思います

 

※ みかきもり

※ ゑじ

 

 

 

50、君がため惜しからざりし金だった

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#藤原義孝

 

愛している時はどんなにお金を使ってしまったって何とも思わなかったのに、ひとたび冷めてしまうと、あら不思議

あ、つい本音が…

 

 

 

 

51、かくとだにえやは伊吹の告白す

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#藤原実方朝臣

 

「こんなに私がお慕いしているとだけでもあなたに言いたいのですが、言えません。」

って、しっかり想いを伝える歌なんですけど…

 

 

 

52、明けぬれば暮るるものとは世は無常

 

#川柳

#後拾遺和歌集

 

恨めしき朝ぼらけ、夜になればきっとまたあえる

ずっと続けばなぁ、でも…

 

 

 

 

 

53、歎きつつひとり寝(ぬ)る夜の妄想

 

#川柳

#拾遺和歌集

#右大将道綱母

 

下品ネタっぽくなってしまったか…

 

 

 

 

 

54、忘れじの行く末まではtake it easy 

 

#川柳

#新古今和歌集

#儀同三司母

 

う〜ん、よく分からん

幸せの絶頂を噛み締めているのか、ほんとに今日を限りと思い詰めているのか

前者なんでしょうけど、後者も幾分かはありそうかなと…

 

 

 

 

 

55、滝の音は絶えて久しく語り継がむ

 

 

#川柳

#千載和歌集

#大納言公任

 

言う相手があんまりいなかったたりはしますが…

 

 

 

 

56、あらざらむこの世の外でモテたいな

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#和泉式部

 

「の」→「で」へ変更

 

今生では諦めているので、来世では異性から(できたら若い娘)からモテるという体験をしてみたい

 

 

 

 

 

57、めぐり逢ひて見しやそれとも一目惚れ

 

#川柳

#川柳

#新古今和歌集

#紫式部

 

二度の結婚、両方とも一目惚れだった

お互いにという奇跡

しか〜し、どっちも離婚となりやした

残念!

 

 

 

 

58、有馬山猪名の笹原そうよ好き 

#川柳

#後拾遺和歌集

#大弐三位  

 

上の句全体が下の「そよ」という言葉を引き出すための序詞だって…

う〜む

 

 

 

59、やすらはで寝なましものを寝不足で

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#赤染衛門

 

通い婚の時代の女、ふてぶぶてしいくらいでないとやってらんないような…

しかしながら、庶民には関係ないか

 

 

 

 

60、大江山いく野の道の三千里

 

#川柳

#金葉和歌集

#小式部内侍

 

この和歌は百人一首にまだ興味がなかった頃、ふとしたきっかけで母に勧められて覚えたもの

子供ながらに技巧が面白いと感じたみたい

 

 

 

 

61、いにしへの奈良の都の神社仏閣

 

#川柳

#詞花和歌集

#伊勢大輔

 

古来からの伝統と思ってしまっているものも明治以来という場合が多い

神社仏閣がむか〜しからあるのは間違いない

まぁ、米国の歴史とか考えると明治以来っていうのも凄いことだったりするかもだけど

 

 

 

 

62、夜をこめて鳥の空音はコケッコッコー

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#清少納言

 

小学生の頃明け方に鶏の鳴き声が聞こえた、ほんの一時期のことだったけど

船橋での話

 

 

 

 

63、今はただ思ひ絶えなむ来世でね

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#左京大夫道雅

 

親の身勝手と思われる反対により恋を諦めざるを得なかった女、その後出家して若くして病死だって

う〜む

 

 

 

64、朝ぼらけ宇治の川霧事故注意

 

#川柳

#千載和歌集

#権中納言定頼

 

和歌は情念、悲恋、切望、そんなのばっか

こういう叙景歌、ホッとする

しかし、霧で車の運転のこと連想してしまうなんて、情緒に欠けました

だいたい、この時代自動車なんてないし…

 

 

 

 

65、恨みわびほさぬ袖だにお洗濯

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#相模

 

涙だろうが何だろうが取り敢えずは洗濯機かな

 

 

 

 

66、もろともにあはれと思へ恋人よ

 

#川柳

#金葉和歌集

#前大僧正行尊

 

五輪真弓が「恋人よ」を熱唱した時、この和歌を思い出しながらだった、というのは…

まったくの作り話です

 

失礼

 

 

 

67、春の夜の夢ばかりなる人生よ

 

#川柳

#千載和歌集

#周防内侍

 

あまりにありきたり過ぎだとは分かっている

しかしながら、折に触れ人生は短いものと意識しておかないと

 

 

 

 

68、心にもあらでうき世で本を読もう

 

#川柳

#後拾遺和歌

#三条院

 

「に」→「で」へ変更

あんなに読書好きだったのに、病気をキッカケでサッパリ読まなくなってしまった

当時は読み書きを忘れてしまったから仕方なかった

今は、明らかに動画視聴という楽を覚えてしまったせい

 

 

 

69、嵐吹く三室の山の眺め良し

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#能因法師

 

和歌といえば、恋と情景描写

こういう叙景歌も多い

 

 

 

 

 

70、寂しさに宿を立ち出でてスマホ見る

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#良暹法師

 

出ました! 「秋の夕暮れ」

 

 

 

 

 

71、夕されば門田の稲葉腹が減る

 

#川柳

#金葉和歌集

#源経信

 

僕は間食しない派

その代わり夕飯でご飯2合は食べます

 

 

 

 

 

72、音に聞く高師の浜の寒中水泳

 

#川柳

# 金葉和歌集

#祐子内親王家紀伊

 

因みに元の和歌は、70歳の紀伊に贈られた29歳の藤原俊忠の歌とのこと

だいぶ字余りとなってしまった

一度体験してみたいのと、この言葉を使いたかっただけ

 

 

 

73、高砂の尾の上の桜見たいよね

 

#川柳

#後拾遺和歌集

#権中納言匡房

 

あまりに単純、ストレートな歌

高砂と外山との対比はさすがだけど

 

 

 

 

74、うかりける人を初瀬の観音経

 

#川柳

#千載和歌集

#源俊頼朝臣

 

 

「初瀬」は現在の奈良県櫻井市にあり、平安時代にさかんだった観音信仰で有名な長谷寺があるとのこと

 

 

 

 

 

75、契りおきしさせもが露は反故にされ

 

#川柳

#千載和歌集

#藤原基俊

 

今も昔も約束は守られぬもの

もちろん基本守るべきだが、状況の変化で優先順位が変わるってこともある

 

 

 

76、わたの原漕ぎ出でて見ればコバルトブルー

 

#川柳

#詞花和歌集

#法性寺入道前関白太政大臣

 

情景描写のものの中でも最高峰の和歌の一つと言っても良いかと

 

 

 

77、瀬を早み岩にせかるるなんのその

 

#川柳

#詞花和歌集

#崇徳院

 

一転、こちらは恋の和歌で最高峰のものの一つだろう

因みに、崇徳院の強引に譲位させられた無念の想いが込められている、と解釈されることもあるのだとか

も一つ因みに、映画「春の雪」に出てくる和歌

 

 

 

78、淡路島かよふ千鳥の寂寞感

 

#川柳

#金葉和歌集

#源兼昌

 

兼昌は実際に須磨の地でこの歌を詠んだのではなく、歌合せの関路ノ千鳥という題から創作したもの、とのこと

 

 

 

79、秋風にたなびく雲の隙間から

 

#川柳

#新古今和歌集

#左京大夫顕輔

 

隙間って言葉が好き

しかしながら、やはりこの歌のように絶え間じゃなきゃダメですね

この和歌も非常に素晴らしい

 

 

 

80、長からむ心も知らずそうでっか

 

#川柳

#千載和歌集

#待賢門院堀河

 

言ってはいけない一言を…

 

因みにこの和歌は、与謝野晶子の「黒髪の千すじの髪のみだれ髪かつおもひみだれおもひみだるる」に影響を与えているみたい

 

 

 

 

 

81、ほととぎす鳴きつる方にほととぎす

 

 

#川柳

#千載和歌集

#後徳大寺左大臣

 

「を」→「に」へ変更

 

ほととぎす、もちろんいるんだけど、鳴いてるなって思い視線を向けてみると、もういなくなってしまっていることが多いらしい

だから、有明の月ぞ残れる なんですね

 

 

 

82、思ひわびさても命は君がため

 

#川柳

#千載和歌集

#道因法師

 

女々しい歌に感じたので、ちょっとカッコつけてみました

 

追記

女々しい歌とは浅い読みだったかも

以下↓の記事より一部抜粋


「生きながらえる物体である「命」と、堪えきれない心の象徴である「涙」とを対比させたこの歌、一見恋を歌いながら老境に入った人生を述懐する、深い歌だといえるかもしれませ。」

 

https://ogurasansou.jp.net/columns/hyakunin/2017/10/17/1370/

 

 

 

83、世の中よ道こそなけれ猫がニャー

 

#川柳

#千載和歌集

#皇太后宮大夫俊成

 

鹿が鳴いたんじゃ、ますます深刻になってしまう

猫ならあっけらかんとしたものかと

 

 

 

84、永らへばまたこの頃や野口五郎

 

#川柳

#新古今和歌集

#藤原清輔朝臣

 

済みません、条件反射です

 

 

 

 

 

85、夜もすがらもの思ふ頃は野口五郎 (つまらないおふざけヴァージョン)

        夜もすがらもの思ふ頃はいつまでも(つまらない真面目ヴァージョン)

#川柳

#千載和歌集

#俊恵法師

 

どっちともつまらないのかい!

 

 

 

 

 

86、嘆けとて月やはものを月見うどん

 

#川柳

#千載和歌集

#西行法師  

 

まぁ、嘆いていないで、うどんでもどうですか

 

西行法師、人気ありますよね

歌検索すると、さすがと思わせるものすぐ出てきます

 

 

 

87、村雨の露もまだひぬブリーフに

 

 

#川柳

#新古今和歌集

#寂蓮法師

 

トランクスは一回試してすぐやめて、その後ずっとボクサーブリーフと呼ばれているものにしている、ってどうでもよい話でした

この和歌にも 秋の夕暮れ 登場!

 

 

 

 

88、難波江の芦のかりねのキスの時間

 

#川柳

#千載和歌集

#皇嘉門院別当

 

自ら言うことではないが(なら言うな)、長いことキスしていない気がする

来世ではイタリアあたりに生まれて、挨拶でキスしたい

 

 

 

89、玉の緒よ絶えなば絶えね死にますか?

 

#川柳

#新古今和歌集

#式子内親王

 

情念・激情の和歌を代表するもの

因みに、萩原朔太郎は式子内親王の和歌を高く評価していたらしいです

でも、私見ではこの和歌、私小説の人達のように本当に自死するという感じではないけど

ところで、僕は日本の自死の精神史、悪くないと思っている

(また余計なことを…)

 

 

 

90、見せばやな雄島の蜑の大漁を

 

#川柳

#千載和歌集

#殷富門院大輔

 

この和歌も袖が涙でってやつ、凄いですわ

ここはひとつ明るく行ってみました

 

蜑 アマ

 

 

 

 

91、きりぎりす鳴くや霜夜の満月よ

 

#川柳

#新古今和歌集

#後京極摂政前太政大臣

 

 

因みに、この和歌は本歌取りの歌

素晴らしい文化かと

きりぎす=コオロギのこと とのこと

 

 

 

92、わが袖は潮干に見えぬ    そりゃ気づかん

 

#川柳

#千載和歌集

#二条院讃岐

 

また乾かぬ袖だー

密かな恋心ですか…

 

 

 

93、世の中は常にもがもなLove &Peace 

 

#川柳

#新勅撰和歌集

#鎌倉右大臣

 

こう言うとまたあれですが、John Lennon の大ファンでありながら、彼のこの言葉は嫌い

LoveはともかくPeaceがね

僕が平和論として認められるのは、この実朝の和歌のようなものです

 

 

 

94、み吉野の山の秋風心停止

 

#川柳

#新古今和歌集

#参議雅経

 

急に、平安時代に山里で心停止したら大変だろうなーと思ってしまって

いろいろと、今はよい時代かな

因みに、これも本歌取りの歌らしいです

 

 

 

95、おほけなくうき世の民に物申す

 

#川柳

#千載和歌集

#前大僧正慈円

 

誰も聞いていない、そもそも影響力ゼロ

でも、以前はブログで、もっといろいろ生意気なこと言ってたなー

 

 

 

96、花さそふ嵐の庭の猫発情

 

#川柳

#新勅撰和歌集

#入道前太政大臣

 

素晴らしい和歌なのに全く関係ないことを

ところで、猫の発情、うるさいけど嫌いではない

 

 

 

97、来ぬ人をまつほの浦のはや二時間

 

#川柳

#新勅撰和歌集

#権中納言定家

 

定家さんです

 

まだ携帯電話がなかった頃、デートの待ち合わせで二時時待ったことあった

 

 

 

98、風そよぐならの小川で禊せん

 

#川柳

#新勅撰和歌集

#従二位家隆

 

「の」→「で」へ変更

 

僕は原罪思想の持ち主ではないが、そうした傾きはあるかも

だって、ねぇ、人間だから…

 

 

 

 

 

99、人もをし人も恨めし栄枯盛衰

 

#川柳

#続後撰和歌集

#後鳥羽院

 

栄枯盛衰、盛者必衰、諸行無常

源平の時代のならではの言葉かな

今にも、通じるものあるけど

 

 

 

 

100、百敷や古き軒端に白蟻が

 

#川柳

#続後撰和歌集

#順徳院

 

「の」→「に」へ変更

 

って、ふざけている場合ではなく、この和歌、最後を締め括るだけあって、大変素晴らしいものです