悲運のファンタジスタ ゾラ引退
また一人20世紀末を代表するファンタジスタが引退した。
その名をジャンフランコ・ゾラ 39歳。
前にも話したとおり私がイタリアサッカーにのめりこんだのは94年W杯のバッジョのプレーに魅了されたからであるが、この人のこともとっても印象に残っています。
あれはナイジェリア戦だったと思います。
試合途中で交代出場した彼は、あきらかな審判の誤審でレッドカードをくらい一発退場してしまった。
その後のゾラの悔しさや怒りは、フェンスに当たりもうガコガコドカーンって感じで見ていられませんでしたね・・・
試合はバッジョの2得点で大逆転しましたが、あれがゾラのW杯最後の光景になるとは・・・・
もしレッドカードじゃなくてバッジョとともに戦っていたらあるいは決勝で2人は英雄に・・・
サッカーで「たら、れば」は禁句ですけどねw
で、私の最初に見たゾラはそんな感じで好印象ではあまりなかったのですが、クラブではものすごいプレーの連続で中でもフリーキックはずば抜けていて、「フリーキックを決めるのは、ペナルティキックを決めるよりも簡単である」という名言を残しそれを実行するほどのスペシャリストでした。
そんなプレーを何度か見てるうちに私も彼のプレーの虜になったわけです。
う~ん・・彼はまだ現役でやっても10得点は確実にとれるのでしょうけど、「シーズン終了からしばらく時間が経ってしまったけど、考える時間が必要だった。簡単な決断ではなかった。でも、ここ数年軽んじてきたいろいろなことに専念する必要性をこれまで以上に強く感じていた」(スポナビより)というように彼はサッカー一筋でやってきたから、これからは少し家族のことやほかのことを大切にしていこうと思っているのでしょう。
ここは温かく見守って行きましょう。
バッジョもそうだったようにファンタジスタは家族を大切にしているのですね。
私もそんな人間になっていこうと思いつつ今日はこのへんで