先日私がフォローしているブロガーさんのもとに

アメブロから開示請求が来たという

話を聞きました。

 

開示請求というのは

裁判を起こすのにさきだって

サービス提供元(ここではアメブロ)や

インターネットプロバイダに

発信者の情報を公開するように

請求することです。

 

その開示請求の対象となったブログは

ちょっと言葉や言い方は

きついかもしれないけど

言わんとしていることは

「周囲に敵意を振りまく前に

謙虚になるべきである」

と至極まっとうで

一般的な内容だったと思います。

 

とくに裁判沙汰にするほど

問題あるものでもないと

私はおもったので

なんだかな・・・という気持ちです。

 

そもそも裁判にするには

「公表された場合に仕事上の地位や

社会的信用を著しく失ってしまう恐れ」

がある書き込みでないといけないわけです。

 

「こんなこと書かれていやでした」

ではダメなわけです。

そんなことで裁判されていたら

口喧嘩すべてが裁判沙汰になります。

「こんなこと書かれたから体調を崩して

長期間仕事ができなくなった」

とか

「こんなこと書かれたから

取引先やファンを大きく失った」

ということを申し立て側が

証明する必要があります。

 

なんでも開示請求だ名誉棄損だとか言っていると

こういうことが問題になるわけです。

 

 

そしてアメブロにおける

開示要求の手順は下記のとおりです。

 

 

1.弊社(アメブロ)に対する申立て 

2.弊社における審査 

3.情報発信者(ここでは私の友人)への意見聴取 

4.開示・非開示の決定

 

私の友人がどの段階なのかは

私もきちんとは把握できていません。

連絡が入ったということは(3)の段階なのか

それとも(1)をこれからやるよ!

という脅しのような連絡が

直接入っただけかもしれません。

(ごめんなさいスパドラさん、友人って呼んでいいですよね?)

 

さてアメブロが申し立てを受けると

最終的には裁判所とやり取りをし

裁判所の判断のもと

(4)の決定を行うわけですが

ここで出てくる情報は

・IPアドレス

・書き込み時間

となります。

 

この二つの情報をもとに

インターネットプロバイダに対し

さらにもう一度開示請求をするわけです。

(先の1~4をまたプロバイダとやるわけです)

 

で、その先にようやく裁判があります。

 

図にするとこんな感じです。


 

ものすごい手間ですね。。。

 

しかも基本的にサービス提供者やプロバイダは

開示したがらないのが通常です。

まず面倒くさいですし

なにもメリットがない。

あそこはすぐに情報をお漏らしするよとなれば

既存のユーザに不安が広がり

評判を落としてしまいます。

それにそもそも最終的な判断は

裁判所がするものですから

その判断についてはどうしようもありません。

 

また申立人であるブロガーさんについても

あの人は怒らせたら何をやるかわからない

という評判が立ちます。

今はよくても突然訴えられるかも

こんな風に思われることは

育児などの日常系ジャンルのブロガーだと

わりと厳しいことではないのかなと思います。

 

もちろん開示請求、裁判を起こせば

その詳細については可能な範囲で

ブログに書くと思いますし

その中で訴えた側のイメージが

損なわれることもありうるかと思います。

 

もちろんきちんと開示請求をすべき事象はあります。

リベンジポルノをばらまかれたとか

病歴を実名とともにばらまかれて就職できなくなったとか

いわれなき虚偽の記載で被害を受けたとか

こういった場合は開示請求すべきでしょうし

すぐに通ると思います。

でも「悪口を言われたから」では

よほど内容が理不尽であったり

悪質であったりして

何か具体的に損失を被った事実を証明できない限り

開示請求は通らないと思われます。

 

実際例として

漫画家の100ワニのきくちゆうきさんが

「お前もコロナで死ね」と

X(当時はTwitter)上に書かれた件でも

結局開示請求は通りませんでした。

ストレートでパワフルすぎる悪口と思いますが

悪口だけではこんなものです。

 

私も批判的な内容のブログを書くことが多いので

こういったことをあらかじめ知っておく必要があるなと

思いブログにしました。


なんか普段のブログと毛色が違って

教養系のブログみたいになってしまいました

ごめんさい。

(今回はちょっと長かったな。。。)

 

 

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