無事に保釈され、裁判で白黒つけることとなりました。

 

■裁判証拠開示で、「敵の弾」のすべてを見ました。

 

敵の弾は

1)被害者本人の証言

2)押収されたパソコンに入っていた、15年前の飲み会の集合写真で、大学生がふざけてチンコを出したのが写ってる写真(PCの中に2000枚も入っていたアルバム写真のなかの1枚)

3)携帯のメールから、ゼミ生の翔太がふざけて送ってきた「先生!愛してる!」というメッセージを、前後の会話の流れを無視して、そこだけピンポイントに取り出して写真におさめたもの

 

だけでした。(2と3の証拠は、私が沢田に性欲をもちうる性癖があることを示そうとしたものです)

 

実際のメールの流れは・・・

「期末レポートの枚数を間違えてて1枚足りませんでした!」

「んじゃ、明日までに追加で出すなら単位を認めてやるよ」

「先生!愛してる!」

「気持ち悪いなぁ!やっぱやめるぞ?」

「えー。ごめんなさい!」

これの3個目のメッセージだけを切り取って証拠に出されましたw

 

■裁判では無罪でした!

 

被害者本人が裁判を欠席し、証言台に立たなかったので証言の信憑性が問えず、他の証拠も簡単に覆せたため、すべての証拠が却下となりました。


その結果、不戦勝のような無罪でした。(随分、強引な起訴だったんですね。起訴しなきゃいけない事情でもあったのでしょうか。)

 

無罪判決って、これもまた1%程度の確率なんですよ。瀬藤先生も大喜びです。

 

有罪だったら刑務所行きだったんで、裁判までの間にまたいくつかのドラマはあったのですが、今回は「親分との勾留日記」なので割愛します。

 

あ、でもこれだけは。瀬藤先生、かっこよかったんですよ。

 

「もし、一審で有罪になってしまったら、『瀬藤という悪徳弁護士に命令されて否認でいくように言われたんです。瀬藤弁護士を解任して弁護士を変えて控訴します!』って申し立ててください。国選弁護人つけてもらって、二審では認めてください。結果は一審で認めたのと変わらない結果になりますから。私は、懲戒があるかもしれませんが、泥を被るのも弁護士の仕事です!最初から一貫して否認だったものは、弁護士として裁判でも否認で戦いたい!」

 

情熱的ですねw

 

■なぜ、こんなことになったのか

 

不確かなことなので、明確に述べることはできませんが、公判準備のときに、ある情報が入ってきました。


沢田の祖父と父親が検察官なんです。しかも、祖父はかなりの大物でした。。。

(この情報はゼミ生の川本くんが持っていた情報で、彼はみんな知っていると思ってダマってたんですw)


もちろん、事件との因果関係は全く分からないですし、問うこともできません。そんなことあっちゃいけないですし、ね。


でも、相談はしたでしょうね。それ以上は全く不明です。私は、この件について何も言及していません。誤解なきようお願いします。

 

■その後

 

無罪の判決文を持って、瀬藤弁護士と一緒に、元勤務先の大学へ行きました。


幸い、報道されていなかったので、事件を知っている学生も一部の者だけで、職員の多くも知らされていない状況でした。


若干の噂があるかもっていうことを我慢するという約束で、元通りの地位をいただくことができました。


ほぼノーダメージです。失職から復職が認められるまでの間の給与を失ったくらいでしょうか。


今は何事もなかったように、いや、何事もなかったので、大学で、広く文化論関係の講義をしています。

 

■なぜ、このブログを書いたのか。

 

1)事件が全く報道されなかったので、『王様の耳はロバの耳』みたいに、誰かに伝えたくなった。

2)事件から5年がたって、一区切りついたらネットに書こうと、ずっと思っていた。

3)正月にインフルエンザに感染し、三が日の間ヒマだった。

4)ネットに書くことで、事件の記憶を頭から消し、清々しい2018年を迎えたかった。

5)親分のことをふと思い出した

 

■おわりに

 

誰も全部通して読んでくれないと想定していますが、もし読んでくださった方がいたらありがとうございます。たぶん、誤字脱字も多いんじゃないかと思います。読み返しをしないで一気に書いたし、校正もしてません。


登場人物はすべて仮名で、実在のものをもじったもの(たとえば、「白田さん」→「黒田さん」みたいな)ではなく、全く違うものを使っています。内容については、誰も傷つけないよう、必要に応じて創作されている部分もあります。

 

このブログを書き始めたときに、1つだけ決めていたことがあります。この「おわりに」は、親分の中華料理屋で書こうと。

 

クイズ いま、正面には誰がいるでしょう?

(ヒント 小池くんはあと数年かかります)