P.P.Pasolini's AFFABULAZIONE 「騙り。」 | ZOESTYLESブログ*日常における非日常

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T Factory公演

P.P.Pasolini's AFFABULAZIONE 「騙り。」

2012年4月18日(水)~22日(日) 座・高円寺1


作/ピエロ・パオロ・パゾリーニ

翻訳/石川若枝

構成・演出/川村毅

衣装・美粧/宇野亜喜良


CAST/


手塚とおる


谷部央年(俳優座)

河合杏南

大沼百合子


笠木誠

中村崇

柊アリス


真那胡敬二

蘭 妖子


T Factory(ティーファクトリー)

http://www.tfactory.jp/


☆☆☆


宇野亜喜良さんからご連絡いただき、急遽、

この舞台で

手塚とおるさんが着られる衣装を

一着だけつくらせていただくことになりました。


手塚とおる公式サイト

http://www.tristone.co.jp/tezuka/


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先週、宇野さんの事務所にて

宇野さんのデザイン画を拝見しながら

衣装についてお話しを聞かせていただきました。


パゾリーニの作品であり、


あの手塚とおるさんが着られる衣装、


そして、

宇野さんと、

演出の川村毅さんのイメージを具現化しつつ、

お客さんの想像力が膨らむ衣装、


というハードルの高さを思うと、


さりげなくそのハードルの下をくぐるしかないかな、

などと思っていましたが、


かっこよく仕上がったと思います。


かなり狂気じみたたたずまいでありながらも

決して安物にならぬよう、

どこかに気品を漂わせることを意識してつくりました。


ぼくはいつもニヤニヤしてはいますが

狂ってはおらず、

頭の中は意外とまともというか、ごく普通で、


森重さんのことと

服をつくることと

晩御飯のこと


くらいしか考えていませんので、

宇野さんや野村直子さんのお話しをうかがっている時点では、


今回の衣装の登場シーンの

特異なシチュエーションで、

かなり狂ったその男が着ている服、となると

想像も及ばない世界かな、と感じていました。


が、意外と楽しんでつくることができ、

ZOESTYLESの服にも取り入れたい要素や

手法がいろいろ思いつきましたので、

よい経験になりました。


打ち合わせの後、

麻布十番の素敵なお蕎麦屋さんで

宇野さんにご馳走になってしまいましたので、

あの日は帰り道から気合いが入っていたのです。


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そして昨日、

水嶋カンナさん、野村直子さんとの密会の後、

宇野さんに衣装を見ていただき、


宇野さんの

「うん、いいねー。」

と、あの穏やかな声を聞き、ひと安心。

無事、お渡し。


公演が楽しみです。

蘭さんも出演されます。


宇野さんといえば、もうすぐ発売の


「イラストレーション6月号」(4/18発売)

「大友克洋×寺田克也」特集


表紙、巻頭ページにて

大友さんと寺田さんの作品を宇野さんがコラージュする、

という、なんとも贅沢なコラボレーションが実現しています。


これは必見ですね。


宇野さん、78才、

ぼくより60才以上も年上なのに、

アクティブでハードワーカー、

それでいていつも穏やか。


いくら尊敬しても、し足りない。


ではまたー


ZOESTYLES(ゾーイスタイルス) 高田英悟(もう17才)