今週はちょっと仕事の関係でトラブルが多く、

調整役をするように言われて、色んな人に今の仕事の状況を聞いて回っていたのですが、

こういうトラブル続きの状況で大変な状況をフランス人は、

C'est la galère!

と表現します。今週毎日数回聞きましたし、私も上司に使ってしまいました(笑)

C'estはThis isの意味ですが、

la galèreの意味はというと、

  1. ガレー船
  2. 漕役刑、苦役、懲役
  3. つらい状況、仕事

の3つの意味があり、

基本的にフランス人と会話している時は、③の意味で使われることがほとんです。

 

ガレー船船とは?という疑問がある人がいると思いますが、

ガレー船は19世紀まで使われていた人力で漕ぐ軍艦のことです。

詳細が知りたい方はWikipediaでどうぞ↓

ガレー船 - Wikipedia

 

ガレー船に送り込まれたのは中世頃のフランスやヨーロッパでは罪人がほとんどと言われていますが、鎖で縛られてトイレにもいけずひたすら漕ぐことを強いられるという過酷な苦役としてフランス文化に刻み込まれているようで、今でもつらい状況にはこの言葉を使っています。

この言葉は動詞のgalèrerのもとにもなっていていて、

Je galère.

(=私は苦労している。)と表現する人も多いです。

 

ちなみに、Je galère.と同じ意味でよく、

Je rame.

もよく聞きます。

動詞ramerは、「船を漕ぐ」という意味でも使われますが、

ガレー船の苦役で罪人が船を漕いでいるイメージがあるので

この動詞にも「苦労する」という意味があります(笑)

ガレー船の歴史的な背景を知らない日本人には最初聞いても

なかなか想像しにくい言葉だとは思います。

 

ということで今日は週の最終日だったので

ガレー船の漕ぎ手のごとく(←ちょっと誇張し過ぎなきもしますがキョロキョロ

仕事をしたので、明日はゆっくり休むとします。