フランスのテレビを見ていると、

大体夫婦や恋人同士、子供に対して名前そのものではなく、

英語で言う「ダーリン、ハニー」のような愛称で呼び合っているのは

よく聞くのですが、一番その中でも昔から気になっていたのは、

 

両親がよく子供に使う愛称 Ma puceです。

puceは直訳すると害虫である「」という意味なので、

いつもこれを聞くと、子供の事を蚤扱いしているの?

と愛称の文化で育っていない日本人である私は思ってしまいます。

気になるので少し調べてみたのですが、

もちろん私の日仏辞書には載っていませんでした。

が、Google翻訳で調べると、英語でSweetieと出てきます。

調べても何故このように蚤を使うのかは、わからなかったのですが、

両親が自分の小さな娘を呼ぶと時に使うということが書いてありました。

 

ちなみに、

フランス語で一番有名な愛称は

Mon chéri, ma chérieで最愛の人や愛しい人に使うので夫婦やカップル、子供たちにも

使える万能の愛称ですが、

テレビを見ていると、

Mon bébé (英語のBaby)

Mon chaton (日本語で子猫)

Ma biche (日本語で小鹿)

Mon trésor (日本語で宝物)

Mon caramel (キャラメル)

と数えられないほどの愛称でフランス人は親しい人たちを呼んでいます。

 

これはどういう風に呼び分けているのか?と言うことが

愛称を使わない日本人にはなかな理解が難しいのですが、

愛称によって呼ぶ側がどのような立場なのかや

呼ぶ側にとって相手がどういう存在なのかを示すといった

簡単な説明がありましたので紹介しておきます。

 

  • Mon bébéやMa puceは、自分が相手を守らないといけないと思っていて、どちらかという主導権は呼んでいる側にある。
  • Mon chatonやMa bicheのように動物の名前で呼ぶ場合は、パートナーの世話をするのが好きということを示す。
  • Mon trésorやMon chériは相手の存在がなによりも大事であるということを示す。
  • Mon caramelのような食べ物の場合は、相手のことをセクシーであると感じています。
 
書いていてちょっとした心理テストみたいな感じになってしまいましたが、
思ったより奥が深かったですにやり
 
Ma puceは確かに、
蚤が動物に寄生して血を吸わないと生きていけないように、
子供が両親の世話なくしては生きていけないので、
比喩としては他の動物よりもしっくりくるのですが、
ちょっとリアル過ぎるなぁといつも聞いていて思ってしまいます(笑)