デヴィッド・ボウイ:Where Are We Now? | ふぁのブログ

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あけましておめでとうございます。

今日はDavid Bowieの66歳の誕生日です。すごいサプライズがありました!デヴィッド・ボウイが長い沈黙を破り戻ってきたのです。3月にアルバム「The Next Day」をリリースすることを発表し、ファーストシングルカット「Where Are We Now?」を今日リリースしました。夢のようです。とうとうこの日がやってきた!ツアーはまだ未発表ですが、絶対に行きたい!今年はすごく良いに年になりそうです~♪

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現在のデヴィッド・ボウイ。後ろの写真は、1974年ローリングストーン誌インタヴュー時の、デヴィッドボウイとウィリアム・S・バロウズ(アメリカの小説家)

デヴィッド・ボウイは、2004年のリアリティー・ツアー中のドイツで、胸の痛みを感じ、心臓の血管形成手術(バルーンカテーテルを挿入し膨らませる)を受け、2006年のツアーを最後にメディアから姿を消しました。「健康状態が悪くて復帰できない、音楽からリタイアした」などの噂があり、多くのファンは2012年ロンドンオリンピックで、ボウイの登場を期待したけど、楽曲が使われただけで本人不在でした。

活動休止していた長い年月、デヴィッド・ボウイが何を思い生きていたのかわかりませんが、「Where Are We Now?」を何度も聴くうちに、嬉しくて、おかえり・・・おかえり・・・とつぶやいてました。私は大学の時にボウイを初めて聴き、おしゃれでカッコイイ音楽にハマりました。図書館で(音大だったので)MVを見たり、楽譜を借りてピアノで弾いたり・・・あのハーモニーとメロディーをポップスでやってることがスゴイと思った。「Where Are We Now?」は、静かなバラード曲ですが、後半、加速したドラムのリズムとともに、一気に盛り上がるところで、ああ・・・ボウイが帰ってきたぁ~と思い、泣きました。曲づくりの天才です♪

MVは、小さい人形の体にボウイと女性が顔だけ出してて、背景にはベルリンの町が流れています(ボウイが70年代に住んでいたそうです)。この女性、たまにボウイの方をチラッと見るぐらいで、歌うわけでもなく・・・節目となる大切なカムバックシングルになぜこの人?と不思議でした。実はこの女性、MVの監督:Tony Oursler(トニー・アウスラー)の奥さん(抽象絵画の画家)なのです。経緯としては、ボウイの隣に座る人を決めるにあたり、ボウイが「ジャクリーンはどう?」と監督の奥さんを指名したそうです。このMVは誕生日の1ヶ月前に、ボウイが監督にアプローチして制作されました。守秘義務の契約書に全員がサインして極秘で進められたそうで、知っていたのは家族と関係者の20人ほどだったそうです。初めて見たとき、あまりに奇妙なMVにギクリとしましたが、トニー・アウスラーの他の作品を見ると、なるほどと納得します。アウスラーは、人間の顔(表情の動き、目玉、体と分離した顔だけなど)を主題にした作品を作っているアーティストです。



「Where Are We Now?」の歌詞のドイツ語は、駅や広場の名前で、「ジャングル」は、イギーポップやフランク・ザッパなどと交流していたクラブの名前、「カデヴェ」は有名なデパート、「ボーズブルッカ」は、旧ベルリンの西と東をつなぐ橋です。

最初はこの曲、ベルリン時代を回想するノスタルジーな曲だと思いました。でも最後の、2ndコーラスの歌詞を見ると、もっと大きい、地球的人類的なメッセージでもあるような気がします。終わらない戦争、嘘と私欲、陰謀、壊れていく地球、、、、

デヴィッド・ボウイは、アメリカ同時多発テロが起こった時、マンハッタンにいました。今すぐ自分に出来ることは?と、献血の列に並んだそうです。まもなく赤十字のスタッフが歩いてきて、一人一人に話しかけました。「たくさんの人が並んでくれたのでまだまだ時間がかかります。もしも急いでたり、他へ行く用事があるなら、後日また来てもらってだいじょうぶです」なぜなら、「・・・思ったほど、生存者がいないのです」。ボウイはこの言葉に愕然として立ち尽くしたそうです。この曲を何度か聴くうちに、ローリングストーン誌のこのインタビュー記事を思いだしました。

<2ndコーラスの歌詞>

僕たちは今 どこにいるんだろう
この瞬間・・・ほら・・・

太陽がある限り、

雨がある限り、

火がある限り、

私がいる限り、

あなたがいる限り・・・・


歌詞(歌)はここで終わっています。

この続きは、私たちそれぞれの思いで、つなげていけば良いのです。
私は、、、『だいじょうぶ・・・生きていく。』みたいな希望を思います。

長いブランクからのカムバック1曲目。
ずっしりと荘厳ですが、いつもの、ゴージャスでキラキラするボウイの音がします。
クリエイティブなことをしてきた人間が、そのサイクルから外れ、ひっそりと、他人に評価されず生きていた時間、そんな中から生まれたこの曲・・・力強い意志を感じます。そして私たちに、ものすごい勇気を与えてくれます。

3月リリースのアルバム「The Next Day」には、スタジアムをフルハウスにするようなロックな曲が入ってるそうで、聴くのが楽しみです。

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