羽生結弦の盟友・フェルナンデスが地震中断後に仕切り直しの熱演!赤いバラを観客にプレゼントするサービスも【FOI幕張】

  フィギュアスケートのアイスショー、ファンタジー・オン・アイス幕張公演が26日、幕張イベントホールで開幕した。オリンピックや世界選手権で活躍したトップスケーターが一堂に会し、華やかなエンターテイメントが繰り広げられた

 

  五輪2大会連続金メダルの羽生結弦をはじめ、トリノ五輪金メダルの荒川静香、昨季グランプリファイナル初優勝の三原舞依が華麗に登場。海外勢に目を向けると、北京五輪アイスダンス金メダルのガブリエラ・パパダキス&ギョーム・シゼロン(フランス)、世界選手権で2度の頂点に立ち、現在は宇野昌磨のコーチを務めるステファン・ランビエール(スイス)など、豪華スケーターが集結した

 

  そのなかのひとり、2015・16年の世界選手権を連覇し、平昌五輪銅メダリストのハビエル・フェルナンデス(スペイン)も観客を大いに沸かせた。第1部では日本初披露となる『Pura Vida』を舞い、観客の視線を一気に奪った

 

  ところが、第2部の演技中に思わぬアクシデントが起こった。2曲目の『Puttin’on theRiz』がスタートして1分ぐらいに、会場の建物が数秒間大きく揺れた

 

  19時3分ごろ、千葉県東方沖を震源地とする震度3の地震が発生したのだ。音楽も途中で止め、フェルナンデスも演技を中断。場内には『落ち着いて、お席でお待ちください』というアナウンスが流れたほか、照明や機材、周辺の安全確認などが行われた

 

  19時16分にショー再開がアナウンスされると、元世界王者は胸に手をあて頭を下げながら、氷上に戻ってきた。会場は温かな拍手で包まれた

 

  タキシードに黒い帽子を被ったスペインのエンターティナーは仕切り直しの演技でも嫌な顔せず、パントマイムなどの振付を加えるコミカルな動きで魅了。胸につけた赤いバラを最前列のお客さんにプレゼントするサービスも忘れなかった

 

  カナダのトロント・クリケットクラブでは羽生とともに切磋琢磨したスペインの英雄は、想定外のハプニングも包容力のある陽気なパフォーマンスで不安顔だった観客を一瞬にして笑顔に変えた