『カオリ・サカモトが優勝候補』 GP米国に挑む坂本花織を伊メディアが本命視!五輪公式も太鼓判『全てを支配する』

 いよいよ今季のフィギュアスケートグランプリシリーズが幕を開ける

 

 現地時間10月21日に初戦となるスケートアメリカを皮切りに、11月下旬までカナダ、フランス、イギリス、日本、フィンランドなど世界各国を転戦。6大会の成績上位6名が、12月にイタリア・トリノで開催されるグランプリファイナルに進出する

 

 今年2月の北京冬季オリンピックでも華麗な滑りを披露した世界のトップスケーターたちが集うグランプリシリーズ。もちろん日本人選手の好成績も期待されている。開幕戦のスケートアメリカには、北京オリンピック女子シングル銅メダリストの坂本花織もエントリーされており、大会前より世界中から大きな注目が寄せられている。坂本は今年3月、フランスで行われた世界選手権でも優勝を成し遂げており、世界女王として今シーズンに挑むこととなる

 

 そして、当然のように海外からも坂本を本命視する声が相次いでいる。イタリアスポーツメディア『OA Sport』では、今大会を展望する特集記事を配信しており、『カオリ・サカモトが優勝候補』と記しており、『北京オリンピック銅メダリストのカオリ・サカモトが他の選手より明らかに優れていることは間違いない』として、実力、実績の高さを強調している

 

 また、オリンピック公式サイト『Jogos Olimpicos』でも、新シーズンの有力選手の1人として坂本を挙げており『ロシア勢が氷上にいなければ、2022年北京オリンピック女子シングル銅メダリストのカオリ・サカモトが全てを支配することになる』と評している。さらに『11月に母国の日本で行われるNHK杯への期待も大きい』と見解を述べた

 

 さらに、同サイトではベルギーのルナ・ヘンドリックス(第3戦のフランス大会に出場)を坂本の対抗馬と予想しており『ヘンドリックスは日本人選手に立ち向かうことになるだろうと綴っている

 

 他にも、今年の男子シングルの有力候補は現世界王者の宇野昌磨であると伝えている。これまでフィギュアスケート界の頂点を争ってきた羽生結弦のプロ転向についても触れており、今季を『別れと不安、期待の中で始まる新しいオリンピックサイクル』と表現している

 

 昨シーズンは、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスの影響で、日本の水際対策が強化されたことで、大阪で開催される予定だった12月のグランプリファイナルが開催中止に見舞われた。今季は3シーズンぶりに全大会が行われる予定で、坂本や宇野など日本人選手をはじめ、世界各国のスケーターによるハイレベルな滑りが見られることを期待したい