ザギトワがボクシング公開  『スケートに役立つ』  その一撃にファン歓喜

 フィギュアスケーターで18年の冬季五輪金メダリストのアリーナ・ザギトワ(20=ロシア)が25日(土)モスクワで開催された『スポーツデー』のボクシングイベントでリンクに上がり、様々な打撃練習を行った

 

 当初はエキシビションマッチに参戦すると報じられ、相手は東京オリンピック男子フェザー級金メダルボクサー、アルベルト・バティルガジエフの名前が挙がったが、トレーナーは、『選手の古傷が心配だ』と参加を辞退。そこでオリンピックのボクシングウェルター級で2度の金メダリスト、オレグ・サイトフが代替えに。エキシビションマッチではなく、公開レッスンとしてオファーを受けたとサイトフは現地メディアの『sportrbc.ru』に語っている

 

  サイトフは同メディアに『アリーナがボクシングを始めてくれて、とてもうれしいです。ボクシングは、年齢を問わず楽しめる面白いスポーツです。身を守れるようになり、何歳になっても学ばなけれないけませんし、とにかくエキサイティングです』と語っている

 

 イベントでは、ザギトワが白と黒のガウンを着て登場

そしてマイクを持つと『私はつい最近、約1か月半前に始めました。これはフィギュアスケートに役立つように思えました。ですからコンディションを保つため、ボクシングをすることが重要なのです』と語った

 

 ザギトワはガウンを脱ぎ、ウォーミングアップからミット打ちを披露。サイトフの指導に合わせ、ザギトワがミットを打つ。基本やコンビネーションなど、アドバイス通りミットに快音が響くと、集まったファンから拍手が沸き起こった

サイトフは『アリーナはタッチだけでなく、質の良いパンチを持っている。良く練習していると感じられた』と記者団に語っている

 

 スケートでは本田真凜が空手やキックボクシングのトレーニングを取り入れ、浅田真央は選手引退後にボクシング、安藤美姫もキックボクシングのトレーニングを行っている

 

 ザギトワは金メダル獲得後、19年より休養中。大学で学びながらスケート関係のイベントに参加するなどしているが、ボクシングトレーニングを取り入れたザギトワ、スケート選手としての復帰にも期待したい