元世界女王メドベージェワが『これ以上は絞り出せない』と“選手引退”を暗示。五輪銀メダルも『満足している』
世界選手権で2連覇をロシア・フィギュアスケート界が誇る若きレジェンド、エフゲニア・メドベージェワが、国内大手のオンラインショッピング・プラットフォーム『OZON』が制作する動画『OZON SPORT』にゲスト出演。一線から離れている心境を明かした
2015-16シーズンにシニアデビューを果たしたメドベージェワは、2016、2017年の世界選手権で連覇を飾って世界にその名を轟かせた。とりわけ平昌五輪を控えた2017年は圧巻だった。NHK杯後に右足中骨足にヒビが入っていることが発覚。それでも不屈の精神で大舞台に間に合わせた彼女は、アリーナ・ザギトワ(ロシア)に次ぐ銀メダルを獲得。存在感を知らしめたのである
今回の『OZON SPORT』で平昌大会を振り返った22歳は『私は何も分かっていなかったことを覚えている。いくつかのポイントで限界に感じていた』と大舞台を前に恐怖心に駆られていたことを告白。それでも『リンクの上で最初のポーズを取った時に緊張は取り除かれた。そして人生の集大成であることを悟った』と語った
そんなメドベージェワだが、ここ1年半は怪我や病気などを理由に公式戦の出場がない。これまでのキャリアについて『子どもの頃から世界チャンピオンになりたいと思っていた。だから私のインナーチャイルドは、自身のキャリアに満足している』と振り返る彼女は、競技生活への終止符を暗示した
『私のキャリアは、かなりスムーズに進んだ。2018年以降、私は、這って滑れなくなるまで選手としての道を進むと約束した。私は自分に嘘をつかずに全てを行い、自分の最大限の力を引き出すことを試みた。だけど、もう、これ以上は絞り出せなかった』
親日家で人気漫画『セーラームーン』をこよなく愛する22歳。いつの日か、日本でアイスショーを行う際には、“セーラームーン”を披露してくれるかもしれない