ネイサン・チェン選手が世界選手権3連覇したにもかかわらず、アメリカ男子の五輪出場枠が3ではなく、『2』という現実……
五輪出場枠を2に減らしてしまった理由の一つに、『ヴィンセント・ジョウ選手がフリーに進めなかった』ことが大きかったのではないかなと。そんな気がします。ヴィンセント・ジョウ選手は足にケガを抱えながらの世界選手権出場となり、満足いく演技ができなかったようです。ジェイソン・ブラウン選手が総合7位。アメリカ男子の世界選手権出場枠は3でしたが、五輪出場枠3を確保できなかったことは痛手となったに違いありません。複数枠(3)を確定させるためには、世界選手権に出場した選手(ネイサン・チェン選手、ジェイソン・ブラウン選手、ヴィンセント・ジョウ選手)以外の選手が9月に行われるチャレンジャーシリーズ・ネーベルホルン杯に出場しなければいけません。来季(2021-22年シーズン)は北京冬季五輪シーズンとなる重要なシーズン。オリンピックシーズンのネーベルホルン杯は北京冬季五輪最終予選を兼ねた試合となります。アメリカの場合は、男女シングルともにこのネーベルホルン杯に出場しなければいけません
そう考えると、表彰台に乗れなかったにしても優勝できなかったにしても、日本男女は北京冬季五輪出場枠3を確定させたことは素晴らしいことです。特に男女シングルは、出場3選手が協力して勝ち取った出場枠3だったのではないかなと。そんな気がします。男女シングルだけではありません。ペアとアイスダンス(カップル競技)もまた、世界選手権で北京冬季五輪出場枠1を確定させました。全種目で北京冬季五輪出場枠を確保したことはすごいことです。本当に
北京冬季五輪最終予選となる9月のネーベルホルン杯にアメリカ代表として誰が出場するのか。要注目かもしれません