映画は国を超えて人々を魅了する芸術作品です。言葉が通じなくても、映像と音楽を通して相手の気持ちが伝わるからです。そんな映画の持つ可能性を存分に発揮しているのが、韓国と日本の合作映画です。両国は文化的な違いはありますが、経済発展や社会情勢の類似点もあり、それぞれの映画産業が切磋琢磨しながら進化を遂げてきました。

近年では、韓国映画の人気があまりにも高まったため、日本の映画会社が韓国の実力派監督や俳優を起用するケースも出てきました。一方、ハリウッド映画に続く新しい市場を求めて、韓国の製作会社が日本に手を伸ばしているのも事実です。

このように韓日の合作映画には、相互のシナジー効果が期待できます。そこで本記事では、おすすめの韓日合作映画を15本ご紹介します。感動作からアクション、コメディまで、ジャンル別に分けてご覧ください。

【感動作】

  1. 「そりってこわいの?」(2023年) 竹内涼真と韓国人女優のホン・ウンビンの初共演作。冬の韓国で起きた不可解な事件から始まり、アジア各地を舞台に展開する人間ドラマ。
  2. 「両亲の絆」(2019年) 孤独な老人を韓国の俳優ソン・ガンホと日本の樹木希林が熱演。認知症を抱えた老夫婦の波乱万丈な愛の軌跡に、家族の絆の大切さを問いかけます。

3.「朝鮮名探偵 私服ファン・ウィファ」(2021年) 日韓の監督が手を組んだ異色の歴史探偵ドラマ。朝鮮王朝時代の名探偵が難事件を解決する姿に、アジア映画の魅力が凝縮されています。

【アクション】
4. 「グェムル -漢江の怪物-」(2022年) 韓国版「ゴジラ」として製作された話題作。怪獣映画の醍醐味を余すところなく堪能できる超大作です。

5.「クラウド・アトラス」(2012年) ウォッチャウスキー監督の巨編SF。韓国の俳優ピ・ソンリョンとベテラン女優の北野武が共演しています。

  1. 「レッドシューズ」(2019年)
    日本の黒沢清監督が韓国のスターチョン・ウソンを起用したアクション映画。数々の殺陣が冴え渡る渾身の一作です。

【コメディ】 7.「武さんvsちづ子さん」(2016年) 韓国と日本のユーモアの違いを楽しめるコメディ。国民的俳優のチャン・グンソクとシム・ウンギョンがWEB漫画のキャラクターとして異色の共演を果たしました。

  1. 「ポコポコポイズンラビリンス」 (2023年) 日本のお笑い芸人陣と人気韓流スターパク・ボゴムがタッグを組んだパニック映画。ユーモアとサスペンスが絶妙にミックスされています。
  2. 「家族はつらいよ3」(2018年) 韓国のヒットコメディ「家族がつらいよ」シリーズを実写化。原作者の脚本で、柄本明と共に巨匠シム・ソンボムが製作に参加しました。

【青春/アニメ作品】 10. 「ニン人ガミ」(2022年) ジャンルを越えた韓日合作が実現した問題作。韓国のウェブトゥーン原作を日本のアニメスタジオが制作し、人気実力派声優陣が出演しています。

11.「東京リベンジャーズ」(2023年) 日韓のアーティストがタッグを組んだ話題の実写化作品。韓国のK-POP界からカン・ダニエルとB.I.が出演し、熱い友情を描きました。

  1. 「ギヤラリーフェイク」(2020年) 日韓合作のアニメ映画。架空の近未来社会を描いた本作は、クリエイターの国籍を超えた、アニメ表現の可能性を感じさせる作品です。

【ドキュメンタリー】 13.「寺内貫太郎一家の北朝鮮生活記録」(2019年) 1960年代の日本人家族が北朝鮮に渡り、その生活ぶりを記録したドキュメンタリー。血なまぐさい内容から"戦慄の家族ドキュメンタリー"と呼ばれています。

  1. 「三陸復興からはばたく」(2017年) 東日本大震災からの三陸地方の復興と、韓国NGOの支援活動を追ったドキュメンタリー。韓日の絆と相互理解の象徴的な一本です。

15.「あの空に約束を」(2022年) 韓日ワールドカップの舞台裏に密着したドキュメンタリー。サッカーを通した両国民の友情が感動的に描かれています。

いかがでしたでしょうか。今回ご紹介したのは韓日合作映画のほんの一部ですが、日本と韓国がタッグを組めば、新しい映画体験が生まれることがわかると思います。異文化の壁を乗り越え、エンターテインメントの新境地を切り開く