第1章 ⑥
ほどなくして、2人の所縁の場所である喫茶店へと到着した俺達は
空いてる席をと、店の一番奥の窓側のテーブルへと向かった。
時間帯的にもちょうど昼休みが明けた頃の時刻。
そのためか、店内も人影はまばらで
ビジネスマン風の姿の人間は、自分くらいしか見当たらない。
とりあえず、
彼女を座るように促し、俺自身も彼女と向き合う形でテーブルにつき、席へとついた。
ご注文は?
席に着くや否や さっそくオーダーをとりにやってきた喫茶店の店員が一言。
もちろん馴染みの店でもあるので、
こちらも注文するメニューといえば、此処に来る度に毎回、同じものだ。
君は何を頼む?
いつものやつでいいかな。
…と、つい、付き合ってた頃の調子で、そんなふうに彼女に何を注文するか聞いてしまった自分。
だが、それに対して彼女の反応は鈍く
いつもの…って何?
とでも言いたげな表情で、
○○さんと同じものでいいです。・・・と、そんなことをいう。
何故だろう。
特に明確な理由があるわけではないが、
その彼女の様子に俺は変な違和感を覚えた。