三谷作品は脇役までキャラクターが細かく設定されているし、
脇役さえも名優&有名人ばかりで、
内容よりも視覚的に飽きのない映画でした。
キャラクター描写に依存しすぎていて、
もう少し美術にもこだわって欲しかったな、というのが感想。
三谷さんは、やっぱり舞台の人なので、
狭い空間内での描写が上手いと思うのですが、
「ホテル」は少し広すぎるのかな、と。
彼が伝えたかったメッセージもシンプルで分かりやすいし、
すごく前向きで、その辺は期待通りだったのですが、
客観的に観るにも、感情移入して観るにも
設定が微妙に中途半端だった気がします。
ただ、それが三谷作品の魅力だと思うので、
あまり期待しすぎないで観るのが、
この映画を楽しむポイントだと思います。
大晦日のホテルが舞台。
人がそれぞれ抱えている悩み。
年が変わったところで、本当は何も変わらないのに、
それでも年が変われば何かが変わると思ってしまう。
変わる気配のないコトは、年が変わるタイミングを理由に
無理やり整理しようとする。
それぞれの悩みと、それぞれの解決&対処方法。
それぞれの人生が重なり、様々な偶然が重なり、
それぞれを影響し、そして“気づく”こと。
目先のことだけで判断せず、長い将来を見据えて選択し、
そして「諦めるな」ってメッセージ。
三谷流の愛がいっぱい詰まった映画。
でも、今の私には、微妙でした。
そんなこと分かってる
でも……
って感じ。
映画とか本とか美術品とか、受け手が自由に感じていい作品は、
受け手の心理状況によって感想が大きく影響します。
あくまでも、今の私の感想ですので、あしからず。
多分、元気な人は楽しめると思います。
三谷作品はスルメみたいなものなので、
また改めて鑑賞したいです。