ここまで歩んできて、人生には、ただ一生懸命努力すれば必ず理想の結果が得られる、というわけではないことを、少しずつ感じるようになりました。
若い頃の私は、いつも忙しくしていることが当たり前でした。毎日の予定をいっぱいに詰め込み、仕事に励み、少しでも成長し続けることが、自分の目標に近づくための方法だと思っていたからです。
経営者として、事業を続けていくことが決して簡単ではないことはよく分かっています。計画を立て、日々の業務に取り組み、予期しない出来事にも対応していく。一つひとつの判断には、時間もエネルギーも責任も伴います。
時には、疲れを感じていても、自分に「もう少し頑張ろう」と言い聞かせることもありました。
けれど、さまざまな経験を重ねるうちに、努力することと同じくらい、自分のペースを上手に調整することも大切なのだと気づきました。
本当の意味で成長し続けるということは、ただ前に進み続けることではなく、全力を尽くすべき時と、少し立ち止まるべき時を見極めることなのだと思います。
今も仕事には真剣に向き合っていますし、自分なりの目標や期待も持っています。ただ、以前のように毎日たくさんのことを成し遂げなければならないとは考えなくなりました。
大切なことには集中して丁寧に取り組み、まだ答えの出ていないことには、少し時間をかけて向き合う。すぐに行動することが必要な時もあれば、焦らずに考えを深める時間が必要な時もあると信じています。
仕事以外の時間も、以前より大切にするようになりました。
定期的に体を動かして健康を保つこと。お気に入りのカフェで、静かな時間を楽しむこと。時間ができたら旅行に出かけ、いつもとは違う景色に触れながら、気持ちをリフレッシュすること。

一見すると仕事とは直接関係のない小さなことかもしれませんが、そうした時間があるからこそ、心にも余裕が生まれ、仕事にもより落ち着いた気持ちで向き合えるのだと思います。
そして、少しずつ分かってきたことがあります。
それは、人にはそれぞれのペースがあるということです。
早くから目標を達成する人もいれば、時間をかけて一歩ずつ積み重ねていく人もいます。賑やかな場所が好きな人もいれば、一人で過ごす時間に心地よさを感じる人もいます。
人生は、誰かの時間割に合わせて進む必要はありません。誰かが自分より早く進んでいるからといって、自分の選んだ道を疑う必要もないと思います。
人と比べ続けるよりも、自分が進みたい方向を大切にすること。
一時的な情熱よりも、長く続けることのできる努力を大切にしたい。表面的な忙しさよりも、一つひとつの努力に本当の意味があるかどうかを大切にしたいと思っています。
41歳を迎えた今も、前に進むための勇気は持ち続けていたい。そして、時には立ち止まり、目の前にある景色や日常の幸せを楽しむ心の余裕も忘れずにいたいと思います。

仕事はこれからも成長させていきたい。でも、人生そのものにも温かさがあってほしい。
いつも自分を証明しようとしなくてもいい。周囲の期待に応えるために、自分らしい歩み方を変える必要もありません。
努力することは、人生の可能性を広げるため。そして、自分らしいペースを見つけることは、その可能性を心から楽しむため。
これからも自分の好きなことを大切にしながら、焦らず、無理をせず、自分らしい歩幅で人生の一歩一歩を歩んでいきたいと思います。
仕事には真剣に、人生には丁寧に。
それが、今の私が大切にしている生き方なのかもしれません。🌿