つい昨日になりますが設計課題が終了しました。




学校が始まって今までは課題のことなどで定期的に更新できませんでしたが今はひと段落しているので更新していきます。




まず課題の内容は、滋賀県の県庁所在地である大津にある大津港付近のなぎさ公園という1kmにわたる公園を再設計しなおすというもの。




既存の公園には一番メインとなっている文化館があり、現在は費用が掛かるため閉鎖され、壊すにもお金が足りずにそのままのこっている状況です。






この課題はいままでで初めてのグループ課題。


9人が1チームとなって1kmの公園を設計します。




組織で設計する場合はこういったチームでプロジェクトを進めていくことになるので非常に面白そうな課題だと思っていました。


敷地

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対岸から見た敷地です。左端から真ん中の右側の大きな建物までの長さ。
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今回の課題は今までになく、実施プロジェクトで県から大学側に依頼がきているらしく
うまくいけば県にプレゼンテーションをして実現されるという非常にリアリティの高い課題で興奮していました。

だからこの課題は例年とは違い、初めての課題の内容で進め方もスムーズにいかなかったのはよくありました。


とりあえず設計期間は1か月と2週間ほど。

最初はグループで敷地調査。

パッと見、滋賀県の観光拠点としては最悪と言えるような環境でした。

日本1の琵琶湖があり、周りには、シーザーペリのアーカス、ホテルや、菊竹さんの百貨店、高松さんのlinkなど有名な建築が点在している非常に魅力的な場所であるにもかかわらず、回遊性を促すものがない。

僕が体験してなかでもっとも水と親しみつつも魅力的な観光地はヴェネチア。
町全体の仕組みもちがうけれどもこの一帯の敷地をうまく使えば、神戸港や横浜港にも匹敵するぐらいの観光地にできるんじゃないかと思っていました。


とりあえずかえってみんなでKJ法や自分の解決したい問題点を列挙。

この土地の歴史を調べたり気候、生物についても調べて何が琵琶湖にはあるのかを追求。

最初のうちは全体でどうしていくかを考えてみんなで進めていく感じだったのですが3週間後に中間発表があり、その時に個人の模型を提出しなければならなかったので中間発表の1週間前には個人のスタディと1つの作品を作り上げることに。






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スタディするのも意外と楽しい。かなり久しぶりだったので。

少しずつ詰めてはいくものの細かい図面までは少し厳しい。

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中間発表時の模型。


これは湖上に浮かぶ琵琶湖の浄水場と藻類、プランクトンを用いた発電所。そしてその熱を利用した琵琶湖温泉。
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藻類の光合成に必要なCO2をとなりの琵琶湖ホテルからでるごみを焼却して発生させ、発電所へ送る。

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2つの造形がばらばらだったのでもっとつなげろとアドバイスを受け、それぞれ班員にアドバイス。

バラバラだった形からあと3週間でどう1つにつなげていくかが次の課題。


僕はまだましだったのですが1kmの距離を平坦で進むには退屈であるし、ある程度のヴォリュームが必要だということで施設を配置し、そのヴォリュームを生かして1kmのランドスケープを作り出すという方向性に。

個人が設計したものに新しい施設をはめ込むため話し合う。

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施設は何でもよいわけではない。町全体を俯瞰し、人の流れ、町の問題を知ったうえでそこに配置しなければならないため慎重に議論が進められた。

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工場も少しずつ形を変えていく。

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ほかのグループ内のもの。
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結局はそれぞれ持ってきた施設をその特徴を生かした公園とし、それを11個1kmの横でつなげるという案に。

それぞれ分担し模型プレゼンなどに時間を費やし昨日に発表が終わりました。

発表風景。
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自分たちの班は写真も撮れていなかったので今はないですがまた載せていきます。

公表内容は非常に勉強になりました。


あと1か月ほどあとには実際に公にプレゼンをすることになるのでもっともっと詰めて、
よりよいものに仕上げていきます。

なによりグループで進めていくことに非常に今までにない新鮮味があり、楽しみながらもできました。