先日伺った守山中学校の改築コンペの2次選考選出が決まりました。

100数点から8点が選ばれていました。


同じ大学の人たちでどの作品が2次選考に選ばれるのか予想しあっていましたが。

僕の予想は全てあたりませんでした。


いったい自分は何を見てきたんだと思いたくなるほど悲しい気持ちです。


まだまだ建築の本質を見れてないと反省しています。



久しぶりに本についてです。


課題が終わると本当に肩の荷が下りるというか開放された気持ちです。

ただ結果が情けなさすぎたので今進行中の集合住宅課題でパターンを考え直してリベンジしようと燃え滾ってます。


少しの息抜きの間はいったん建築に離れてバイトで飲食店をしているので少しばかり経営に興味を持っていたので少しかじってみることにしました。


1からの経営学/碩学舎
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内容は具体的な事例が多かったので分かりやすかったです。


こういった本を取り上げた理由は僕は経営というものがまずどこまでの範囲なのかいまいち分からなかったのでとりあえず大まかな範囲を知りたかったということと


今働いているバイトが少しマンネリ化していてやりがいを感じなくなってきているので新しい経営学の見方をとりいれていきたいと思っていたことです。


僕が経営で身近に感じていたのはマクドナルドなどのファーストフード店について。


マクドナルドは大概ジュースやポテトで利益を得ているというのは有名な話だと思います。


競争に勝ち抜くための違いとして挙げられていたのが、今回のマクドナルドのように相手より安く売るというコストリーダーシップ戦略

とモスバーガーのように機能品質で違いを作るという差別化戦略の2通りだそうです。


セコムもなぜこれほど広くいきわたっているのかも疑問に感じていたのですが。

機械をつくるのも自分、そしてその機械を利用するのも自分であるからより改善しやすく、よいものになるという戦略が含まれているところに普及の要因があり、なるほどなと感じました。


また、コア・コンピタンスと呼ばれる、顧客に対して他社には真似できない自社ならではの価値を提供する企業の中核的な能力も非常に重要視されていました。

そのためには1、顧客の価値を高める。2、ユニークで模倣の難しいものにする。3、新しい分野に応用できること。

の3つが必要なのだそうです。

チェーン店ではなかなか難しいなとは感じていましたが何かこういった考えが何かと他の分野に十分役に立ちそうだと感じたので記してみました。


そんな中で一番自分がバイトでも役に立ちそうなコーナーを見つけたのでちょっと精読してました。


やる気にするためにはインセンティブといわれるやる気の源のようなものが必要です。

それがアルバイトでいうとお金が主になるわけですが、何かピンときたのがありまして、インセンティブは短期的や長期的、個人であるか集団であるかといった場合に応じたものが必要で、お金に限りがあるのと同様に必ずしも全てを包括して叶えることができないということ。

僕はこれって現代の町並みにも同じことが言えるんじゃないかなと感じました。

昔の町並みの人たちは昔の自然と一体になった場所が好きでそのままでありたいと思う欲求に対して

今の近代化した人たちはより便利なものを求めて道路を開発し、車をどんどん取り入れて楽にしようという欲求があります。


本文でもあったのですがモチベーションを左右するのに欲求が関係していてその欲求について述べられていたのがA,Hマズローという方で心理学では非常に有名なそうですが僕は初めて目にしました。

5段階欲求説というのを彼は唱えていて、下から生理的欲求、安全欲求、愛情欲求、尊厳欲求、自己実現欲求というピラミッドのような形となっているらしく

僕はそれを操作することによって何か新しいものができないかなと感じていました。

それについて深く知るために

人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ/産能大出版部
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現在読んでいる途中ですがより詳しく載っています。いろんなフロイト、ユングなどの知識を知っておかなければならない感じですが、僕は以前読んだ覚えはあるけれども誰がどういったことなのかはすっかり忘れました^^;

僕は近代化と昔の風景について、これってインセンティブのジレンマじゃないのかなと勝手に解釈してこれを僕は良いふうには感じてないのでこの現代の皮肉のようなものをちょうど敷地とリンクしていたので集合住宅に取り入れて、本来の住むということはどういうことかを考え直せるような提案にしたいなというかなり無理が生じそうな感じで進みました。


そのためには性質の異なる多様なインセンティブを組み込むといったことや、限りあるインセンティブに依存しすぎないということが書かれていました。


つまり町並みに対して、もっと違った欲求に対する開発の仕方があるんじゃないか、限りある資源をそんなに捨ててよいものが得られるかといったことに変換。


勝手に解釈して間違った方向に進んでいっているような気もしますが良い気晴らしになりました。

今回の課題は地域らしさという、風土であったり、その土地の記憶のような今まで大切にしてきたことをリセットして形から入っていきたいと思います。

なんだか経営学から心理学を通じて建築へと上手くつなげて形にしていくのが今回の課題であるような気がします。

バイトのための本がまさか建築の課題につながるとは・・

とにかく、自分が納得行くかどうかはこれからの形次第!

これから2ヶ月ほど切り替えて寝る間も惜しんでがんばります。