今回は周りに建っている建物が非常に昔ながらの建物が多かったので形としては非常にシンプルで回りに溶け込んでなおかつ人が集まりやすいようなデザインとしました。
町の人が集まる要素として伺ったのが町の太鼓神輿
唐破風の神輿のイメージと太鼓をイメージした屋根の棟あたりの形
これが僕のしたかったことですが何か考え方が単純すぎて、ぜんぜん太鼓に見えないといわれました。
とりあえずプレゼンボードを通じて振りかえります。
敷地調査をしているうちに聞き込み調査を通じて気づかなかったこと(地域の問題点)が私たちの大学と密接に関わり、浮き彫りになってきたことを問題点として公民館を提案します。
敷地は大学の隣の八坂町にある空き地15個の中から自分が最良と考える敷地を選び公民館を設計します。
私たち(学生などの風の人)が豊かであると感じている環境大学、美しい琵琶湖、便利な交通道路を
地元の人(土の人)のインタビューを通じて、全く考え方が異なることを問題点とし、昔の風景の記憶を空間として形と表し、人が昔を感じられるようにしていきます。
失われた町を再生すべく、システムダイアグラムを通じて公民館を考えて生きます。
1段階目では地元の人(土の人)はもちろん、大学生(風の人)も無料で住み込む代わりに労働力をGIVEする形で集める。
2段階目は集まった人たちの交流、イベントを通じて地域を知ることで、今の問題点に気づく
3段階目は問題を解決するべく、行動力のある学生(風の人)がまちへ赴き、町をよりよくしていく
デザインプロセスとしては学生(風の人)が良いと思える空間と地元の人(風の人)の昔の記憶を拾ってまとめる。
これが立面図向かいは公園となり公園をはさんだまちのランドマークである神社を利用し、屋根の向き、傾斜ぐあいを神社にそろえることで公園がランドマークに囲まれた落ち着きのある空間となることも狙っています。
町歩きなどの企画を通して、公民館との空間との違いを感じ、学生が空き家を改修して住み込んだり、
漁を手伝ったり、ごみを拾ったりすることで町全体が活気づき、新たな町ができるようになると考えます。
その拠点となるのがこの公民館です。
作品をふりかえってみると
気をつけてはいたけれども結局は前回の住宅の課題とぜんぜん変われていないことを痛感しています。
形は本当にシンプルに建築家吉田五十八さんの作品集をひたすら見て、無駄なものはそぎ落とし、洗練させていくのを真似していたようですが。
結局はやりたいことを詰めすぎてわかりにくいプレゼンになったのかなと思います。
このまま夏休みに入って、今までどおりがむしゃらに旅をして、価値観を身につけていくのは本当に今の状態を判断してよいのか迷っています。
ここ最近は本も建築の図面や作品集だけしか見ていなかったので建築について考え直すような本などをひたすら読んでいくようにしていきます。
先生も同じような悩みを抱えておられて直すのに1年半かかったとおっしゃっていました。
ただ気づくためには旅をしたり、作品集を研究したり、自分なりの価値観をしっかり身につけなければならず、それには他の人からの教えとか理屈で言える話じゃないので、難しい。けれどもそれが理解できるようになれば一気に成長できたとおっしゃっていました。
そういったこともしっかり頭にいれて取り組んでいきたいと思います。