お久しぶりです


この10日あまり


いろんな感情が入り乱れて

なかなか気持ちが浮上してきませんでした


6日に息子家族が帰省して

お墓参りや買い物

外食や花火に

夜遅くまでの他愛ないおしゃべり

孫娘2人を囲んで賑やかな3日間


それはそれは幸せな時間でした


8日の15時半

空港まで見送るべく

私の車で出発しました


16時過ぎ

手続き等をカウンターで済ませ


2階のお土産コーナーで

息子夫婦と抱っこされた下の孫娘が見て回る間


私と

3歳7ヶ月の上の孫娘は

同階のロビー中央の椅子に腰掛けて

待つことにしました


時期的に

とても混雑していて

人が溢れていました


そのほぼ直後


激しい横揺れが襲いました


悲鳴と共に

一斉にしゃがみこむ大勢の人達


頭を守れる所に

腰を低くして移動する人達


そんな様子を目にしながらも


私は

孫に覆い被さり

強く抱きしめて

その場から1歩も動くことができませんでした


ギシギシと

大きな建物が揺れる音を

初めて聞きました


2分ほどの揺れだったのかもしれませんが

とても長く感じました


その後

無事だった息子夫婦達と合流し

空港の職員に促されるまま

屋上に上がりました


興奮気味でしたが

とても冷静に対応していました


震源地のすぐ海沿いにある空港は

津波の影響を受ける可能性がある…


ほとんどの人達が

屋上からすぐ近くに見える海に

目を向けていました


生きた心地がしませんでした


ただ救いだったのは

家族が一緒に居られたこと


その安心感は

何ものにも代えがたいものでした


一瞬でも時が違えば

どんなにお互いを心配して

途方にくれたことでしょう…


暫くして

安全確認をされた空港関係者の誘導で

下の階に降りることができました


天井から漏れ出た水で

床が水浸しの所もありました


壁に掛けられた絵画などは

落ちてはいないものの

歪んでしまっていました


息子達の便を含めての欠航や

飛行経路の変更のアナウンスが

流れてくるのを聞きながら


心配でLINEを送ってきてくれた

翌日帰る予定だった京都に居る娘に

帰省をキャンセルするように伝えました


あの時の私は


この揺れが

もしまた襲ってきたら…


帰ってきた娘の身に何かあったら…


そればかりが

頭を過りました


その後

2時間くらい空港に待機して

津波警報が注意報に変わったことから

また来た道を息子家族と戻り

帰路に着きました


本当に怖い思いをしました


そして

小さな子供達にも

怖い経験をさせてしまいました


上の孫娘は

大人達の口から何度も出る言葉が

頭に刷り込まれてしまい


「『震度6弱』はまた来る?」と

怪物の名前のように捉えて

夜寝室で何度も

息子達に尋ねていたようです


夜中は

身体に感じる余震が3回あり

本震?とその度に怯えました


幸いにして

翌日はおさまってきていたので

息子家族は無事に別の便で

滋賀に帰っていきました


また1人…


今度揺れたら

頼れる人は居ない…


前日の地震を知った上で

帰省している人が映る様子をテレビで見ながら

早々にキャンセルを娘にさせた自分の判断は

あまりに極端だったのか…


後悔の念が

ふつふつと湧いてきました


本当は会いたかった…

顔を見たかった… 

話したかった…


1人残された家の中で

心が沈みこんでしまいました


でも…

何かあったとしたら…


後悔どころの話ではない…


自然災害は

予測不可能なのだから

最悪の時を想定した決断は

間違ってなかった…


そう自分に

何度も言い聞かせました


でもやっぱり…


余震が不気味過ぎるほど少ない状況の中


心は揺さぶられました


そして

1人で迎えた御盆


夫の魂は

いつもこの家に居ると思っていたい私は

簡単にお盆飾りをしただけでした


けれど


不安と緊張と

いまだに解けないあの日の恐怖心から


御仏壇を前にして…

ひと気のないリビングで…

涙が止まらない時があります


今日の17時には

『巨大地震注意』は解除されそうです


とは言え


『割れ残り』があるらしく

同程度の地震が起きる可能性があるので

引き続き注意して備えるようにと

しきりにテレビやネットで呼び掛けられています


もう疲れてしまいました…


怖い…

もしまた揺れたらどうしよう…

夜だったら…

停電したら…

物が倒れたら…その後は…


そんなことを

ずっと1人で考えていて

吐き出す相手が居ないので

胸が苦しくなるだけです


1人で被災することの心細さは

両親にも友人にも伝わるものではありません


無理なことだとわかるので

敢えて泣き言を言うつもりもないです


どうして

あなたは居ないのかな…


唯一頼れる存在だった夫を想っても

支えてくれる腕もなければ

なだめてくれる言葉も返ってはこない…


夫が亡くなってから

それなりにいろんな経験をして

乗り越えてきたつもりが


自分でも予想外に

今回の地震から

相当なダメージを受けてしまったようです


台風も心配です


今まさに

不安な中

備えておられる方も多くいらっしゃるでしょう


今日で御盆も終わり


夜になったら

できるだけ心静かに


たくさんのことを祈りながら

お盆飾りを仕舞おうと思います