昨日は

近くのクリニックに

診察とお薬を貰いに行きました


何故か

採血の予定も入っていたので

朝食を抜いて8:30に到着


すでに10人以上の方が

待合室に居ました


こちらのクリニックは

熱があったり咳が酷い人は

車に待機なので少し安心です


中で待っているのは

ほとんどが定期薬を貰うための診察か

検査の人ばかり


それでも皆さん

きちんとマスクをされています


1人ぽつんと

部屋の隅で名前を呼ばれるのを待っていました


たまたまなのか

ほとんどがおひとりさまだったので

気負わずに居られたところ…


同年代ほどのご夫婦が

入ってこられました


そして

私を斜めに挟んで座るという

何とも微妙な感じ


奥さまが

御主人に付き添って…と

聞こえてくる2人の会話から

察することができました


私の斜め前に座った奥さま


両手を椅子につき

前屈みに座り

脚をぶらんぶらんとして

回りをのんびりと見回す…


無条件に

守られている安心感が

身体中を纏っているように見えました


以前の私も

そうであったように…


たとえ

病気になってからの付き添いでも


夫が傍に居るというだけで

どこか無意識に

無邪気に振る舞えたものです


もう2度と感じることはない

絶対的な安心感が

そこにはありました


どんな夫でも

何かあったら

声をかけてくれる…

手を伸ばせばそこに居てくれる…

振り向けば話ができる…


32年間

育んできた信頼関係が

夫婦の間にありました


それこそが支えとなって

私の心に余裕を感じさせていたのだと思います


今は

どこにいても

ガチガチに凝り固まった

心と身体


気を抜くと

瞬く間に崩れ落ちそうな精神状態


私の斜め後ろに座っている御主人と

時々アイコンタクトをする奥さまを見て

ただひたすら羨ましく思いました


でも


私も

あの頃はわからなかったのです


私達夫婦が

知らない誰かに

どんな印象を与えていたのか…


自分達の世界に浸っていれば

それでよかった…


勝手なものです


自分が1人になったから

人を羨むなんて…


そうこうしているうちに

名前を呼ばれ

診察と会計を終えました


もう

そのご夫婦は

眼中に入りませんでした


どこかに移動されたのでしょう


外に1歩出れば

何かしら

心乱されることばかり…


でも

誰も悪くない…


皆がそれぞれに

自分の人生を生きているだけ…


「無事に採血もしてきたよ…」


家に帰り着いて

お仏壇の夫に報告しました

 

どんな1日でも

共に過ごせた時間は

かけがえのないものだった…


小さな出来事であっても

そんな気持ちが思い起こされて

涙してしまいます