2年前の今日

私達夫婦は

無謀とも言える

3泊4日という

京都滋賀旅行に出発しました


去年は

その1日1日を忘れないように

事細かく

ブログに記しました


忘れたくない…


ただ

その一心でした


今年は

思い出すだけで

朝から涙が出ます


行ったという事実と過去よりも

そこにあった夫の思いの方が

強く心に迫ってきて

胸が痛んで仕方がないのです


まさか

1ヵ月後のその日には

夫は彼方の人になっているなんて

思いもせず


医師の判断を信じて

夫の切なる希望を叶えるべく

必死で過ごした4日間でした


夫婦最期の旅になることを

覚悟しながらの時間は

ずっと泣きたいのを堪えながらの

苦しい苦しいものでした


でも

絶対に

笑顔で居ると決めた時間でもありました


2年前の今日を想う私は

去年よりもずっと

心が弱っています


あの時のことを思い出すのが辛い…


時間薬の副作用のようです


あの貴重な数日間から

2年も経ってしまったことが

ひたすら悲しい…


最後の気力を振り絞ってまで

もう1度子供達や孫に会いたかった

夫の悲痛な思いが

胸に迫ってきます


自分の命が残り少ないことを

わかっていたからこその

苦渋の決断だった…


そこに至った夫の気持ちに触れると

冷静でいられなくなります


月日は流れても


悲しいほど切なく心に残る想い出は

懐かしいというよりも

その時の辛く揺れ動いた感情を

呼び覚ましてしまうのかもしれません


でもやはり


その数日間を

なぞらずには居られません


心がいくら疼いても

私の人生で

宝物のような時間であったことには

違いないからです


心に封じ込められた

数えきれない感情に 

否が応でも向き合う時…


どんなに

涙が溢れようとも


それこそが

夫と共に生きた証なのだから


忘れたくはないと思うのです