娘と息子の学習机が

今もそのまま

それぞれの子供部屋にあります


どうにか

粗大ゴミで処分したいのですが

なかなか思いきれないでいます


頻発している地震のこともあり

今日は午前中

せめて棚に立ててある物だけでも整理しようと

手をつけてみました


今までも

何度も捨てようとしては

捨てられずに残ってしまっている書類や

子供達の想い出の数々…


けれど

大きな地震が来たら

バラバラと落ちてきて散乱するのは

目に見えています


思いきって

捨てても良さそう物を選別し

どうしたらよいか判らないものは

後日2人に仕分けしてもらうことにしました


卒業アルバムや

たぶん子供達にとって大切だろう物は

もし揺れても影響のないクローゼットの中に

とりあえず入れました


何気なく手に取った紙類の間から

夫と子供が並んで笑っている写真が

ひょっこり出てきました


こんな不意打ちは

一瞬で心を持っていかれます


無邪気な子供の横で

笑顔を見せている夫は

幸せそのものです


まさか

何年か後に

この世から居なくなるなんて

想像もつかない私達でした


そして

こんなにも必死で

独りで生きる老後のために

せっせと片付けをしながら

終活を考える私は

まだ60手前…


夫が元気だったら

今もまだ

のほほんと

お気楽に暮らしていたのだと思います


何かあったら

夫に相談して…

夫に協力してもらって…

力仕事はやってくれるよね…


そう思うのが当たり前で


老いていく自分の身体の変化にも

気づかぬままだったかもしれません


夫が病気になって

そして逝ってしまって

知らぬ間に

私は鍛えられました


頼りたくても頼れない…


あの瞬間から

頼る側から頼られる側になってしまったのです


もう

しんどいわ…


自分の未来を知らず

笑みを浮かべて写る

夫の顔を手でなぞりながら

溜め息と共に

涙で顔が歪みました


のんびり2人で

お茶でもすすって休憩しながら

ちょっとずつ

老後に向けて

片付けしていけたらよかったのにね…


何で

こうなってしまったのだろう…


残念で仕方ありません


でも


考えたって

どうにもならないのだから…


1人の限界を感じながら

少しでも物を減らしておくことが

自分の未来を楽にするのなら


身体が動くうちに

何とか頑張っておこうと思うのです