今日は朝から

雨模様の天気のせいもあってか

涙涙です


この時期の夫を思い起こさせる

些細なことに触れてしまいました


新聞を読んでいたら

夫が最後に勤務した課が

新しい事業を始めるという記事を見つけました


というよりも

『………課』の文字が目に飛び込んできました


思わず

泣いてしまいました


もし元気で仕事をしていたら

携わっていたかもしれない…


そう思うと

堪らなく切ない…

悔しい気持ちになりました


その後

夫の携帯が赤く点滅してるのに気づきました


いつも夫からの合図のように思えます


充電しながら

ついショートメッセージを開いてしまいました


そこには

2年前の今頃の

職場の上司とのやり取りがありました


「熱が出ましたので、今日は休みます

ご迷惑をおかけします」

「また熱が出ました、度々申し訳ありません」


そんな文言が

2ヶ月以上

繰り返されていました


状況を詳しく求める相手からの質問に

何度も病状を説明する内容もありました


発熱や痛みに翻弄されて

心身ともに

どんどん辛くなってきていた頃…


仕事に行けなくなった夫に

「職場には連絡しとかないとね…」と

軽く声を掛けていた私は

今頃になって

その時の夫の

苦しく切ない思いを知ることになりました


和室に籠って

淡々とやり取りをしていたように見えた夫


本当は

仕事に行けなくなったことが

どんなに残念だっただろう…


何度も何度も

同じやり取りをせねばならなかった

夫の悔しさを

私は少しも理解できていませんでした


何故

夫だったのだろう…


何故

夫でなければならなかったのだろう…


何故

夫は死ななければならなかったのだろう…


今でも

1日に何回も

そう思います


まだ

心から

夫の死を信じられないでいるのです


あんなに元気だった人が

ある日突然

膵臓癌だと言われても

そこからの闘病生活から最期までは

あまりにも現実味のないものでした


ただ

目の前で起こる状況に

必死で向き合い

希望の見えない未来に

運命を委ねるしかありませんでした


あれから

月日が過ぎても


やはり私は

夫の居ない世界を

理解しているようでしていない…

ふわふわと彷徨っている状態です


独り暮らしにも慣れてきた感じはあります


でも


夫を思い出す頻度

過去を後悔して謝罪したくなる気持ち

話したくて話したくて堪らなくなる苦しさ

会いたくてもどうにもならないもどかしさ


そういった想いは

時を重ねる毎に

募っていくのではと…


少しでも明るく

先を見据えようとしても


避けることができない

悲しみの渦にはまりこんでしまう…


何とかしないと…


そう救いを求めた時


結局

自分を救えるのは

自分自身でしかない…とわかってきました


じっと…

ただひたすらじっと

心に陽が差してくるのを待つ


そして

這い上がって

また1日を生きる…


その繰り返しなのだと

この1年半余りで学びました


あぁ…でも


独りで考えて悩んで

独りで完結する


こんな毎日

どこまで耐えられるかな…


修行です…