昨日は実家に行き

バタバタとしていました


母が

来週から始まるリハビリに必要な

ジャージっぽい上下が欲しいと言うので

近くのスーパーで買って持っていきました


すると

Mサイズはお腹周りがきつい…と言うので

また交換しにスーパーへ


ついでに

紙オムツや靴下

足りない物を追加され


2度往復しました


疲れました


世話掛けてごめんね…と弱々しく言われると

いいよ…これくらいのこと…と

答えるしかありません


帰りにもう1度

自分の買い物をするために

スーパーに寄って

夕方家に戻りました


いろいろあってね…大変やったわ…


そんなふうに

今日のことを話したい夫は居ない…


夕食を簡単に済ませて

いつものように携帯を開きました


母に

その後の様子を聞くために電話をしたあと

つい夫の電話番号を登録してあるページを

開いてしまいました


元気な頃の夫が笑い掛けている写真付きです


思わず

電話を掛けていました


当然

目の前の

手元供養のお仏壇に置いてある

夫の携帯が鳴るものと思っていました


けれど

鳴りません…


あれ…?


数回の呼び出し音の後

「もしもし…」


男の人の声が返ってきました


えっ…?

繋がった…?


固まってしまいました


夫の声ではない…

もちろん…

誰…


暫く無言のまま

プツリと切りました


相手の方には

本当に失礼な

申し訳ないことをしました


何を期待して

番号を押したのか…


馬鹿なことをしました


去年の6月に解約して以来

いつからか

夫の番号は他の誰かに渡ってしまったんだ…


冷静になって

やっと理解できました


LINEの独りやり取りはできていたので

電話も大丈夫なのだと思い込んでいました


今でも

スラスラと言える

夫の携帯番号…


当の本人は覚えていなくて

必要な時は

いつも私に尋ねていました


もう

あなたの番号ではなくなったんだね…


私が覚えている意味もなくなったんだね…


そもそも

あなたは居ないんだったね…


無性に寂しくなりました


もうこれから2度と

夫の番号に掛けることはありません


でも

おそらく

その番号を忘れることもないと思います


私にとっては

夫と自分を繋ぐ

大切な数字だったのです


消せない記憶の1つです


迷惑をかけてしまった

夫の番号の新しい持ち主の方


その人にとっても

大事な誰かとを結ぶ番号になっているはず…


何処かで

夫の携帯番号は生きている…


消えて無くなったのではないのだから…


ただ

少しずつ

何かが失われていくような

ちょっとずつ

自分が生きている世界が変わっていくような…


大袈裟かもしれないけれど


複雑な心境です


昨日のような

小さな出来事の積み重ねで

夫の想い出が薄らいでいってしまったら

どうしよう…


それはとても哀しいこと…


でも

いつか

そんなことなど

気にも留めなくなる日が来るのかもしれない


この先を生きてみないと

わからないことだらけです


ただ

どんなに些細なことでも

私が忘れない限り

夫が私の中で生き続けるのは確かです


昨夜は

何だか

不思議な気持ちで布団に入り

なかなか寝つけませんでした