昨日は

美容室の帰りに

スーパーに寄りました


夕方

しかも年末ということもあり

大勢のお客さんで賑わっていました


普段は

人の少ない

平日の昼間の時間帯に行くことが多いので

駐車場の混雑から戸惑いました


陳列棚は

既にお正月用の商品でいっぱい…


吸い込まれるように入った店内で

人波を掻き分けながら

独りで彷徨っている感覚でした


娘が帰ってきてくれるので

少しでも美味しいものを食べさせてあげたい…


そう思いながら

品物をカゴに入れるも

何だか侘しい


いわゆる

めでたい感のあるものは

ついつい避けてしまいました


もう

以前のように

年末年始を祝う気分には

到底なれない…


地味に…

でも美味しく料理して

穏やかに過ごせれば

それでいい…


せめて

いつも買うものに+α…


店内を

真顔で

ややもすると

マスクの下は半ベソで

2周ほどして

そそくさと店を後にしました


楽しそうに

にこやかに

2人で会話しながら品選び…

レジに並ぶ奥さんの後ろに控えるご主人…

それぞれに沢山の袋を抱えて車に乗り込むご夫婦…


目にしてはいけないものを

見てしまった…


息苦しさを感じました


車を運転しながら

かつての自分達を思いました


バタバタ忙しくしていても

何か特別感のある高揚した気持ち…ありました


泣けてきました


2度と戻らない日々…


何て悲しいことだろう…


薄暗い我が家の玄関を開けて

返事はないと知ってはいても

「ただいま」…


けれど

電気を点け

カ―テンを閉めながら

肝心なことを思い出しました


「あっ、そう言えば髪切ったよ、どう?」


きっと

家のどこかで見てくれているはずの夫に

聞いてみました


「いいんじゃない!」


独り妄想は

この1年半に身につけた

現実逃避の技です


娘と食べる料理を想像しながら

冷蔵庫に買ってきたものを入れました


久しぶりに

満タンの冷蔵庫


久しぶりに

誰かのために作る料理


せっかく

帰ってきてくれる娘のために

美味しいものを作ろう…


夫も参加してくれるはず…


寂しさを呼び起こされた場所から

ようやく元の自分を取り戻しました


こんな

人には話し辛い試練の連続…


端から見たら

気づきもしない

些細なことだとしても…


この1年

よく耐えてきたよ…


自分のことを

抱きしめたくなります