【複製】11月の茶料理 柿伝 | wabicyaのブログ

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極侘数寄を目指しています。

侘数寄は心強く大胆にあらねば、道具万ず不如意なる程に、世に有る人と交われば、心劣りせられて肩身つまりて、自ずから茶湯にうとむもの也といいて、ただ胸の覚悟第一ならん(長闇堂記)

 

献立

⭕️向付 ひらめ細つくり、いくら、米のり、坂本菊、山山葵、二杯酢

 

⭕️汁 白味噌、かぶ、小豆、叩きな

 

⭕️めし

 

⭕️煮物 光琳麩、焼きあまご、百合根、キクラゲ入り、松茸、青み、柚子

 

⭕️鯛筏塩焼き

 

⭕️強肴 とのいも、うずら丸、木の芽

 

⭕️同 しめじ 若水菜 柚醤油

 

⭕️吸い物 松の実 咲梅

 

⭕️八寸 車海老 むかご松葉挿し

 

⭕️湯 香のもの

 

説明書き抜粋

坂本菊 小型の黄色い菊で江州坂本が有名

米のり 塩漬けを洗って使う

光琳麩 光琳菊の形

との芋 海老芋のこと(海老芋とすると八寸の車海老と重なるのでとの芋とした)

鶉丸 鶉3羽につき鶏肉20gを混ぜる。更にパン粉、卵、塩などでまとめる。

 

私見補足

鶉は、骨と共にミンチにしたものを専門店で売ってますね。以前、有精卵から孵化させた鶉を料理しましたが、シロートでは、骨をかなり叩いても、正直言って“舌”に触ります。まして、鶉100%の肉は、市販の柔らかい鶏の肉に慣れきってしまっている現代人には抵抗がありますね。。。

鶉は冬の風物的なところがあり、是非使ってみたい食材ではありますが、シロート料理で、お客様にお出しするときには注意が必要だと思います。