江岑夏書(4)茶壺 | wabicyaのブログ

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極侘数寄を目指しています。

侘数寄は心強く大胆にあらねば、道具万ず不如意なる程に、世に有る人と交われば、心劣りせられて肩身つまりて、自ずから茶湯にうとむもの也といいて、ただ胸の覚悟第一ならん(長闇堂記)

江岑夏書(4)茶壺

葉茶壺を床に置く時は会席の前に軸を掛け床の中央に置きます。口覆いの緒は輪を下座、二筋の方を上座にします 亭主が炭を置き終わり客が「壺を下ろして見せてください」と言いましたら、亭主は壺を下ろして口覆を取り 壺を横向きにして、底の土の方を客に見せます 壺は横にして置きます。 

 

私見など) 炭手前について 利休の頃は、炭手前は客に見せてはいなかった。炭手前が始まると客は中立をしたと別の茶書で読んだことがあります。 夏書は、寛文三年1663年7月に書かれてるのでこの頃には炭手前を客の前でし始めていたと言う事。 (夏書は四代宗左(江岑)が随流斎に見せる為に書いたもの)