J SPORTSがカープの新戦力をチェック!

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【広島好き】オープン戦がスタート。カープの若手や新戦力をチェックする


2/28(水) 18:04配信


J SPORTS

実戦打撃で三塁打を放つ田村俊介

オープン戦がスタートし、開幕一軍を巡る争いも激しさを増してきました。目立った補強はせず、現有戦力の底上げで戦力アップをはかるチームにとって、新戦力の台頭が重要になりますが、それぞれ明暗が分かれています。

評価を上げているのが、一軍出場わずか10試合で侍ジャパンに選出された田村俊介で、ここまで練習試合3試合を含めた対外試合6試合中5試合でスタメン出場し、オープン戦の3試合では打率.300をマークしています。

今年初の対外試合となった17日の千葉ロッテ戦では、4番・ライトで先発出場して初回の第1打席でいきなり本塁打を放ちました。その後の3試合は2番、6番、代打出場となっていますが、外野の一角で開幕スタメンの有力候補であることは間違いなく、どんな活躍を見せてくれるのか楽しみです。

高卒3年目の高木翔斗もキャンプから一軍帯同が続いており、初のスタメンマスクとなった25日の北海道日本ハム戦では、4打数2安打と結果を残しました。守備でも7回に上川畑大吾の盗塁を阻止し、新井貴浩監督も「打ってよし、止めてよし、刺してよし。すごくいいものを見せてくれた」と、キャッチングも含めて高評価を与えました。

投手陣では、開幕ローテ候補である新外国人のハッチが24日の巨人戦に先発。2回を投げて3安打2失点となりましたが、失点は失策絡みのもので、初回に2三振を奪うなど、初登板としてはまずまずの投球を見せています。

ルーキーの滝田一希と高太一の両左腕は揃って無失点デビュー。滝田は24日に6番手として最終回の1イニングを投げて1安打無失点。先頭打者の佐々木俊輔に安打を許しましたが、1死後に萩尾匡也をセカンドゴロ併殺打に打ち取って打者3人でイニングを完了しました。

翌25日には高が3番手として7回に登板。1死から上川畑に安打を打たれた後、前述した高木の盗塁阻止に助けられ、こちらも打者3人で無失点。21日の横浜DeNAとの練習試合では、1回0/3を無失点も与四球2と課題の残る内容でしたが、初のオープン戦で修正した姿を見せています。

益田武尚と河野佳の社会人2年目コンビも、ともに2試合無失点と好調なスタート。益田は17日に3番手として登板して2回無失点、23日の中日戦では先発して3回無失点と好投しています。昨秋キャンプから右肘の位置をやや下げたスリークオーター気味の投球フォームが今のところは成功しているようで、今季はブレイクがあるかもしれません。

河野も18日に4番手、23日は5番手として登板し、いずれも1回無失点に抑えており、こちらはブルペンの一角として期待したいところです。

ルーキー2人が結果を残した一方で、今季の一軍デビューが期待されていた2022年ドラフト1位の斉藤優汰は、24日に2番手として登板して2回6失点と散々な内容で、開幕一軍争いから後退しています。18日の阪神との練習試合では、先発して3回1失点も被安打6、与四球3と苦しい内容で、力不足を痛感させられる2試合となりました。

キャンプから出遅れているドラ1ルーキーの常廣羽也斗も開幕一軍は厳しい状況となっており、将来のエース候補の一軍でのお披露目は、まだ先になりそうです。野手では右膝手術明けの秋山翔吾が3月1日から一軍に合流することが決まり、代わって中村奨成と中村貴浩の二軍行きが決まっています。

中村貴は17日の練習試合で1安打を放ったのみで、その後はオープン戦でも2試合5打席ノーヒットで打率.000。中村奨は17日に2打席で三塁打と安打、25日にはタイムリーも放ちましたが、オープン戦2試合の成績は6打数1安打の打率.167で、外野守備でも不安が露呈するなど、アピールできませんでした。

開幕まで1ヶ月を切り、一軍当落線上の若手選手にとっては、ここからが正念場となりますが、一人でも多くの新戦力の台頭に期待したいところです。

大久保泰伸






本文にもありますが、我らが広島東洋カープが今季リーグ優勝、そして悲願の日本一になるためには、現有勢力の底上げと、新戦力の台頭がカギになります。

評価がうなぎ登りなのは、昨季10試合のみの出場ながら侍ジャパンに選手された田村選手です。ここまでのオープン戦3試合の打率は.300と好調です。
1軍のし烈な外野手争いの中で、1つ抜け出しているのは田村選手です。来月侍ジャパンの強化試合がありますが、そこで結果を残せば開幕1軍は確実でしょう。

そして、ここに来て赤丸急上昇なのが、田村選手と同じ高卒3年目の高木選手です。2月1日からの1軍キャンプに帯同しており、25日の日本ハムとのオープン戦では初のスタメンマスクをかぶり、打撃では4打数2安打を結果を残しました。守備でも7回に日本ハム上川畑選手の盗塁を阻止して首脳陣へアピールしました。キャッチングと投手のリードの技術がより向上すれば、1軍の試合のスタメンも夢ではありません。

投手陣では新外国人のハッチ投手が24日の読売戦に先発し、2回3安打2失点と、ハッチ投手自身は不満の残る登板となりましたが、それでも1回に2つの三振を奪うなど、まずまずのピッチングだったと思います。次回登板に注目です。

そして、こちらも即戦力投手として期待されているドラ2ルーキーの高投手と、ドラ3ルーキーノ滝田投手です。

高投手は25日のオープン戦では7回に登板し、1アウトから日本ハム上川畑選手にヒットを打たれましたが、後続をしっかり抑えました。前回の21日のDeNAとのオープン戦では、制球力が課題となりましたが、この日本ハム戦では修正され、高投手な高い修正能力があるなと感じました。

滝田投手は24日の読売戦で9回に登板し、ヒット1本を許しましたが、無失点に抑えました。滝田投手は相手打者に対してかなり緊張感があったなと感じましたが、持ち前のゴロを打たせて取るスタイルは変えて欲しくないですね。

益田投手は17日のロッテとの練習試合では3番手で登板し、2回無失点に抑え、23日の中日とのオープン戦では先発して3回無失点の好投を見せました。益田投手は間違いなく開幕1軍だと思います。
河野投手は18日の阪神との練習試合では4番手、23日の中日とのオープン戦では5番手として登板し、いずれも1イニング無失点に抑えました。河野投手は上背はないものの、キレのある球を投げて相手打者を翻弄します。勝ちパターンの中継ぎ投手としての地位を確立して欲しいですね。

今季1軍デビューかま期待されている高卒2年目の斉藤投手は、24日の読売とのオープン戦で2番手として登板しましたが、2イニングで6安打6失点と炎上し、プロの洗礼を浴びてしまいました。18日の阪神との練習試合でも、先発登板しましたが、3回被安打6、与四球3で1失点と、しっくりしていませんでした。開幕1軍は厳しいですね。

また、調整が遅れているドラ1ルーキーの常廣投手も、まだベストなコンディションではないようで、こちらも開幕1軍は厳しいようです。しかし、2軍で結果を残して、シーズン途中からでも1軍の舞台に上がっても、決して遅くはないと思います。

いよいよオープン戦が本格化する3月に入ります。若手選手にとってはキャンプの疲れもあると思いますが、しっかり首脳陣にアピールして、開幕1軍の切符をつかんで欲しいと思います。