黒原投手の今季にかける思い。

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カープ3年目 黒原拓未投手「勝負の年、2桁勝利が目標」 期待の左腕「ローテ定着すれば大きい」山内泰幸


2/9(金) 17:43配信


テレビ新広島

TSSテレビ新広島

TSS野球解説者、山内泰幸さんがキャンプ2日目にインタビューした3年目の黒原投手をフィーチャーします。

【黒原拓未投手】
Q:2年ぶりの1軍のキャンプスタートになりましたけども、初日と2日目、ここまでいかがですか?
「初日はブルペン入って、まっすぐの強さとかも去年に比べてだいぶ出ているとは思うので。あとはどれだけコントロールできるか。ちょっとまだ高めに吹いている感じはあるので、ゾーンしっかり下げてこられたらいいかな」

黒原拓未。
関西学院大学から2021年のドラフト1位でカープに入団。
昨シーズンは1軍でプロ初先発を務めるなど5試合に登板しましたが、悲願のプロ初勝利にはあと一歩及びませんでした。

Q:去年は1軍で先発も務めました。振り返ってどんなシーズンだったんですか?
「先発に途中で転向して、最初中継ぎだったんですけど、2軍でも試合重ねて、そういういろんな先発の経験ができたというのはまず収穫だと思うんですけど。1軍でもチャンスを何回ももらいながらも、全部ものにできなかった」

Q:課題を感じたゲームって、具体的な何かシーン思い浮かびますか?
「やっぱり1軍初先発した時のヤクルト戦。3回まで順調にいっていたんですけど、だいぶ結構リードしていたんですけど、4回になって勝ちを意識したとかはないんですけど、急に浅いカウントで厳しく厳しくというので下位打線だったんですけど、そこでボール先行して無駄なフォアボールというのがあった。そこから止まらなくなったというか繋がって繋がってどんどん悪い連鎖が起こったので、そういう無駄なフォアボールとかが命取りになる」

様々な課題と向き合いながら臨んでいる1軍キャンプ。
黒原投手が見据えているのはプロ初勝利だけではなく、その先にあるさらなる高みです。

Q:このキャンプで取り組んでいること、自分の中のテーマというのは?
「まっすぐの強さと投げ分け。内外をしっかり投げ切れるようにというのはまず一つ。あとカーブでストライク取れる確率というのはもっと上げたい。そこをしっかり練習しておきたい」

Q:去年で考えると安定してローテーションを守った左投手というのは床田投手だけなので、黒原投手が定着できれば、当然チームとして大きいと思うんです
「そうですね。僕ももう大卒で入ってきて3年目ですし、この2年間、特に大した成績も残せていないので勝負の年というか、覚悟を決めてしっかりやらないといけない。初勝利がまだというのもよく聞きますけど、初勝利じゃなくてもっと目標高いところに置いて、しっかり自分を追い込んでやっていきたい」

Q:最後にカメラに向かって今季の目標を
「今年は2ケタ勝利できるように頑張ります」

頑張ってください!期待しています。

<スタジオ>
2軍で経験重ねているからこそ壁や課題があると思うし、今年にかける思いが伝わった。

【TSS野球解説者・山内泰幸】
「ドラフト1位で入って2年間成績を残していないので、今年にかける意気込み感じた。ストレートに強いこだわりを持っていてカットボールが持ち味だったが、ここに精度の高いカーブが加わればより完成度が高い投手になれる。1年目はリリーフを経験して2年目は先発を経験した。この経験を生かして今年はひとつ勝ちたいところ」

決意の3年目、活躍してほしい。
10日から日南キャンプ最終クールが来週の火曜日まで行われます。
ドラフト1位ルーキーの常廣投手も1軍に合流予定です。

広島ニュースTSS






2021年のドラフト1位でカープに入団して今季で3年目のシーズンを迎える黒原投手です。黒原投手本人はまさに「背水の陣」で臨む今シーズンです。昨季はヤクルト戦(たしか神宮)でプロ初先発して、序盤の立ち上がりは素晴らしいピッチングでしたが、4回になって急に制球を乱して失点してしまいました。とにかく黒原投手の課題は制球力です。素晴らしいストレートとキレのあるカットボールを持っているにも関わらず、制球難で打ち消してしまっています。

昨年秋のキャンプから課題を克服してきて、この春のキャンプは1軍に帯同することになりました。明日から沖縄行きをかけて運命の日南キャンプ最終クールに入ります。紅白戦が始まり、いよいよ実戦形式が増えて来ますが、黒原投手がどれだけゾーンで勝負できるか、注目していきたいと思います。

今季、2021年ドラ1の黒原投手、2022年ドラ1の斉藤投手、2023年ドラ1の常廣投手と、ドラ1トリオがブレイクすれば、リーグ優勝と日本一は間違いないでしょう。