フルカウント編集部が今季のカープの有望若手選手をピックアップ!

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投手王国の気配、3年連続指名の“エース候補” 打率.364の20歳も…広島期待の有望株

1/3(水) 18:06配信

Full-Count

3年連続で投手を1位指名…常廣羽也斗、斉藤優汰、黒原拓未に大きな期待

広島・斉藤優汰(左)と田村俊介【写真:真田一平、荒川祐史】

 新井貴浩監督の1年目、いきなり5年ぶりのAクラスとなる2位に躍進を遂げた広島に、投手王国の兆しが見え始めてきている。ドラフト会議では楽天と競合の末、青学大の常廣羽也斗投手の指名に成功。3年連続で投手を1位指名しており、2024年にも続々と1軍で活躍しそうなプロスペクト5人を独断で選出した。

 5位と4位は、投手に負けない期待の野手から選出した。2022年の育成ドラフト2位で入団した中村貴浩外野手は、1年目から2軍で結果を残し、5月に支配下契約を勝ち取った。20歳の田村俊介外野手は、2年目で1軍デビューすると22打数8安打の打率.364。2軍では打率.278だっただけに、大物の片鱗を覗かせた。

 3位には、2021年ドラフト1位の黒原拓未投手を挙げたい。1軍では2022年に12試合に登板して防御率6.52、2023年には5試合に登板して防御率10.66。壁に当たった一方で、2軍では文句なしの成績を残した。17試合に登板して6勝1敗、防御率2.58。90回2/3を投げて81奪三振とポテンシャルの高さを見せつけた。

 2位は、2022年ドラフト1位の斉藤優汰投手。1年目は2軍でじっくりと経験を積み、かつての前田健太投手のように一気にブレークを狙う。それでも11月には、侍ジャパンとの練習試合(宮崎)に2番手で登板し、2回無安打無失点。最速152キロをマークし森下、牧、小園のクリーンアップも3者凡退にねじ伏せた。

 そして1位は、2023年ドラフト1位の常廣。プロとしては未知数なことを考慮しても、一番上にランクインさせてしかるべきだろう。最速155キロの直球とフォークを武器に、大学ナンバーワン投手と呼ばれ、全日本大学野球選手権ではチームを優勝に導いてMVPに輝いた。開幕ローテ入りにも期待したい。

Full-Count編集部






今季のカープの有望な若手選手5人をフルカウント編集部が取り上げました。

まず、中村貴浩選手です。2022年の育成ドラフト2位でカープに入団し、昨季は2軍で成績を残して5月に支配下選手となりました。昨季の春のヤクルトとのオープン戦でヒットを放ちましたが、ドリヨシはこの時の打撃フォームを見て、中村貴浩選手はいけると思いました。しかし、そのフォームが少し崩れた感じがして、1軍でブレイクするのはもう少し時間がかかるかもしれません。

次に田村選手ですが、ドリヨシは田村選手は今季ブレイクする可能性が非常に高いと感じています。昨季シーズン終盤から1軍で非凡な打撃センスを発揮して、打率.364という成績を残しました。左手小指を骨折して残念ながら離脱を余儀なくされましたが、左のスラッガーの片鱗をのぞかせています。

黒原投手ですが、1軍でなかなか結果を残す事が出来ず、もがき苦しんでいました。しかし、昨季ウエスタン・リーグでは17試合に登板し、6勝1敗、防御率2.58と素晴らしい成績を残しています。来季は黒原投手は勝負のシーズンになります。し烈な1軍先発ローテーション、またはリリーフ陣の中にどれだけ食い込めるか注目です。

そして、将来のカープのエース候補の斉藤投手です。ルーキーイヤーの昨季は主に体作りを中心に過ごして来ました。圧巻だったのは本文にもありますが、昨年11月の侍ジャパンとの練習試合で、2イニングを投げて無安打無失点のナイスピッチングでした。2年目の今季、1軍でブレイクできるかどうか注目です。

そして、2023年ドラフト1位の常廣投手です。もう説明する必要はないでしょう。大学ナンバーワンのピッチャーです。ルーキーイヤーの今季から1軍の先発ローテーションの一角を担って、二桁勝利を挙げる事も十分可能です。

取り上げた5人の選手が今季1軍でブレイクすれば、カープはリーグ優勝、そして日本一へ突き進んで行けるに違いありません。