5回戦@甲子園 広島7-5阪神 松山選手逆転3点タイムリー!リリーフ陣踏ん張る!栗林投手なんとか逃げ切ってチームの連敗2でストップ!

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 値千金今季初打点の広島・松山「何とか、連敗を止めたかった」 4回の出番にも準備万端で大仕事


4/20(木) 22:20配信

スポニチアネックス

4回1死満塁、逆転の3点適時二塁打を放ち、ガッツポーズの松山(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 広島7-5阪神(2023年4月20日 甲子園)

 広島が20日の阪神戦に7-5で勝利し、連敗を2でストップ。阪神3連戦の3連敗を阻止した。

 初回から両軍に点が入る忙しい展開。その中で、広島に流れを持ってきたのが、16年目のベテラン・松山だった。2点差を追う4回、1死満塁の絶好機をつくると、阪神・西純から中堅フェンス直撃となる走者一掃の3点適時二塁打。二塁ベース上でガッツポーズで喜んだ。

 試合後、ヒーローインタビューに呼ばれた松山は「何とか、連敗を止めたかったので、本当に良い所で打てたと思います」と振り返り、適時打の場面は「とにかく1点でも取れるように。外野フライでもいいと思って打席に立ちました」と説明した。

 序盤から試合が動く展開で、代打の切り札とも言える松山が4回に登場したのも異例だった。代打の準備に関しては「結構、急ぎでしたけど、いつでもいけるようにはしていました」と明かし、放物線となった打球に「とにかく抜けてくれ」と願いを込めて走ったという。

 首位から転落した広島だが、首位・阪神に3連勝は許さず、セ・リーグは再び混戦模様。松山は「今はすごく良い雰囲気で、一体感もあって、良い流れが来ていると思うので、これからもしっかり準備をして、チームの力になれるようにやっていきたい」と今後に力を込めていた。





2回までの試合展開を見ると、今日も敗戦濃厚かなと心配しましたが、ベテランの一振りで試合の流れを変えてくれました。

打線は阪神先発の西純矢投手に対し、1回表、菊池選手と野間選手の連打と秋山選手の四球でノーアウト満塁のチャンスを迎えました。続くマクブルーム選手がセンター前にポトリと落とすタイムリーで1点を先制。続く西川選手が犠牲フライを打ち、この回2点を先制しました。

しかし、今季初登板のアンダーソン投手が立ち上がりから大乱調でした。1回裏、阪神近本選手と中野選手の連打でノーアウト1、3塁から阪神ノイジー選手にライトへ犠牲フライを許し2-1。さらに阪神大山選手にヒット、続く阪神佐藤選手に四球ヲ与え、1アウト満塁とされると、阪神井上選手にライト前にタイムリーを浴びて2-2の同点になりました。さらに阪神梅野選手のショートゴロの間に1点を失い、2-3とあっさり逆転を許しました。

さらに2回裏は1アウトから阪神近本選手、中野選手、ノイジー選手に3連打を浴びて満塁のピンチを背負うと、阪神大山選手にレフト前にタイムリーを浴びて2-4とされました。アンダーソン投手は2回66球を投げて8安打で4失点と散々たる内容でした。アンダーソン投手はもう1軍での登板はないかもしれませんね。

打線は2-4で迎えた4回表、西川選手とデビッドソン選手の連打と坂倉選手の四球でノーアウト満塁のチャンスが到来しました。1アウト後、代打の松山選手がセンターフェンス直撃の走者一掃のタイムリー2ベースを放ち、5-4と一気に逆転しました。今季の松山選手は代打専門になっていますが、勝負強さが光っています。松山選手は今季初打点となりました。

リリーフ陣は3回はケムナ投手、4回、5回は戸根投手が抑えました。6回裏は島内投手が2アウト1、2塁のピンチを招きましたが、阪神ノイジー選手を空振り三振に仕留めました。7回裏は松本投手が阪神大山選手に四球を与えましたが、得点を与えませんでした。

打線は8回表、デビッドソン選手が2ベースで出塁し、代走に矢野選手が送られました。続く坂倉選手のファーストゴロの打球を阪神大山選手が後逸し、矢野選手が生還して6-4となりました。さらに代打上本選手のヒットで1アウト1、3塁とし、菊池選手のサードゴロの間に1点を挙げて7-4となりました。地味ですが、この1点は大きかったですね。

8回裏はターリー投手が3人で抑えました。そして9回裏、守護神の栗林投手が登板しましたが、阪神中野選手のセンター前ヒットに秋山選手の後逸もありノーアウト3塁とされ、続く阪神ノイジー選手にタイムリーを浴びて7-5とされました。さらに阪神大山選手にヒットを許してノーアウト1、2塁とされました。このピンチで新井監督が直々にマウンドに向かい、栗林投手を激励しました。「お前で打たれたら本望だから。思い切って投げろ」と言ったそうです。その後栗林投手は阪神佐藤選手をレフトフライ、続く阪神代打原口選手をショートライナーに打ち取り、2塁ランナーが飛び出して帰塁できず封殺の併殺で試合が終わりました。新井監督が激励した後の栗林投手はかなり気合いが入っていましたね。

これで同一カード3連敗は回避できました。この1勝は大きいです。これで同率首位のヤクルトと阪神に0.5ゲーム差に迫りました。

さて、明日からはマツダスタジアムでDeNAとの3連戦です。明日のカープの先発はコルニエル投手です。1軍での先発は初めてになります。ファームで先発登板していましたが、安定した内容でした。秘密兵器発動といったところでしょうか。DeNAは今永投手です。14日の2軍戦では、6回10奪三振1失点のほぼ完璧なピッチングをしています。難敵なのは間違いないですが、粘りの攻撃で攻略したいところです。今日デビッドソン選手が2安打していますので、少し期待しています。