5回戦@マツダ 広島3-3東京ヤクルト(延長10回今季特別ルールによりひき分け) 菊池保則投手打たれて痛恨のドロー。リリーフ陣の不安定さを露出。

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広島“守護神”菊池保が1点守れず…ヤクルトと延長10回3―3引き分け
7/19(日) 22:09
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スポニチアネックス

<広・ヤ>9回に登板するも青木に適時打を打たれ同点とされガックリの菊池保(撮影・奥 調)

 ◇セ・リーグ 広島3―3ヤクルト(2020年7月19日 マツダ)

 広島は“守護神”菊池保が1点を守り切れず3―3の引き分けに終わった。0―2とリードを許した7回に堂林、鈴木誠、松山の3連打で同点。ヤクルト先発の高梨を降板へと追いやると、1死三塁から会沢が2番手の梅野から中前適時打で一気に逆転。3―2とリードし9回のマウンドに上がった菊池保が1死一、三塁から代打・青木に痛恨の同点適時打を浴び延長へ。10回は互いに好機を作るも無得点のまま試合終了。このカード1勝1分け1敗に終わった。

 先発の遠藤は初回、三者凡退と上々の立ち上がり。3回は安打と2つの四球で2死満塁のピンチを迎えるも西浦を中飛に打ち取り無失点。しかし5回に先制を許す。上田と山崎の安打で1死一、三塁とされると村上の中犠飛により、5回89球5安打1失点で降板した。6回には2番手のケムナが投手の高梨を四球で歩かせてしまうなど2死一、二塁から上田にライトへ適時打を浴び追加点を許した。

 打線は3回までノーヒットに抑えられるなど振るわず。4回には高梨の失策などで無死一、二塁の好機を作るも堂林が空振り三振。鈴木誠は二ゴロ、続く松山も二ゴロに倒れ無得点。6回には1死一塁から相手二塁手・山田哲の華麗なグラブトスが飛び出し、菊池涼が二ゴロ併殺打となってしまった。

 それでも7回にようやく高梨を攻略。先頭の堂林が中安、鈴木はレフトへの二塁打で続き無死二、三塁のチャンス。ここで松山が5球目のフォークをうまくすくって右線へ同点となる2点適時打。高梨を降板へと追いやった。さらに勢いに乗る打線は1死三塁から会沢が2番手・梅野の高めのストレートを振り抜き中前適時打で逆転に成功した。

 7回は一岡、8回は塹江が無失点に抑えると“守護神”菊池保が9回のマウンドに。菊池保は先頭の代打・坂口に中安で出塁を許し、上田には左安を打たれ1死一、三塁のピンチ。ここで代打・青木に中前適時打を浴び同点に追いつかれてしまった。

 延長10回は6番手のDJ・ジョンソンが2死満塁のピンチを迎えるも、上田を空振り三振に抑え何とか無失点。するとその裏、2死一、三塁と一打サヨナラのチャンス到来。しかし代打・高橋大が空振り三振に倒れ試合終了。3―3の引き分けに終わった。


カープは接戦を勝ちきれないですね。今日も救援失敗で、痛恨のドローになってしまいました。非常にもったいないです

先発の遠藤投手は1回表は3者凡退に打ち取り、上々のすべり出しかなと思いましが、2回以降は毎回先頭打者を塁に出す苦しい内容でした。3回表はヒットと2つの四球で2アウト満塁のピンチを迎えましたが、ヤクルト西浦選手をセンターフライに打ち取り、無失点に終わりました。

しかし、5回表、ヤクルト上田選手と山崎選手のヒットで1アウト1、3塁とされ、ヤクルト村上選手のセンターへの犠牲フライで1点を先制されました。遠藤投手は5回89球を投げて5安打1失点で降板しました。今日はヤクルトの各打者に粘られて、球数を費やしてしまいました。しかし、今日はストレートとチェンジアップのコンビネーションが良かったと思います。

6回表は2番手にケムナ投手が登板しましたが、ヤクルト高梨投手に四球を与えるなどし、2アウト1、2塁からヤクルト上田選手にライト前タイムリーを浴びて0-2とされました。

7回表は3番手の一岡投手が無失点に抑え、7回裏のカープの攻撃に移ります。
このイニング、ヤクルト先発の高梨投手を攻めて、先頭の堂林選手がセンター前ヒットで出塁。続く鈴木誠也選手がレフト線への2ベースで2、3塁とすると、松山選手がライト線への技ありの2点タイムリー2ベースを放ち、2-2の同点に追いつきました。松山選手の執念を感じた一打でしたね。ここでヤクルトは2番手に梅野投手が登板しました。1アウト3塁から、會澤選手がセンター前タイムリーを放ち、3-2と逆転に成功しました。

さあ、これで逃げ切れるかと思いつつ、勝ちパターンの継投に入りました。8回表は塹江投手が無失点に抑えました。

8回裏、ヤクルト3番手の清水投手を攻め、1アウト満塁の大チャンスを迎えました。1点でも入れれば勝利が濃厚になるところでしたが、松山選手、長野選手と連続三振でチャンスを潰してしまいました。今日の試合のポイントとなった場面です。

そして9回表、守護神の菊池保則投手が登板しました。しかし、ヒットと送りバントなどで1アウト1、3塁のピンチを背負いました。そして、ヤクルト代打青木選手にセンター前タイムリーを浴びて3-3の同点に追いつかれました。今日も救援失敗です。今日の菊池投手は決して悪くなかったですが、それ以上にヤクルトの選手の執念が上回った感じでしょうか。

以降、両チーム勝ち越しのチャンスを掴むものの、決定打が出ず、結局3-3の引き分けに終わりました。正直、負けに等しい引き分けだったと思います。接戦を勝ちきるチームでないと、やはり弱いチームだと感じます。投手陣の整備が緊急の課題です。1軍、2軍の投手全員でフル稼働していかなくてはなりませんね。

さて、今度の火曜日からは甲子園で阪神3連戦、続いて横浜でDeNAと3連戦です。非常に苦しい戦いになりそうですが、なんとしても最低5割で終えて欲しいです。