今年から寒立馬の管理体制が変わり、寒立馬を管理されていた尻屋の牧野組合は寒立馬の管理を辞めて、東通村が主体で寒立馬を管理する形になったそうです。といっても、寒立馬が放牧されている土地は尻屋の物なので全てから手を引くというわけではないそうです。
理由は経費削減、馬と人の事故が多かった問題などです。

寒立馬というのは、牧野組合の所有馬6頭と、残り全て馬は公社(東通村)の所有に分かれているのですが、管理体制が公社へ主体で変わったことにより、牧野組合の所有していた馬6頭を処分したとのこと。受胎していた馬も処分したそうです。そして、芦毛も一頭しか残していないと…。

10歳以上の古い馬全て処分したはずということで、浜姫さん、風雪も、もしかしたら愛菜、住姫さんも、、居ないかもしれません。
今年の出産予定は3頭ですが、若葉はオスの子馬を出産したのですが昨日、子馬は亡くなってしまったそうです。
よって、現在は寒立馬11頭しか居ないとの事です

寒立馬の巡回をして尽力してくださっていた牧野組合の中里さんは、今年1月で退職されました。中里さんの代わりとなる人はいないそうです。

そして、今後、寒立馬をセリに出すのかも不明です。セリに出さずに天然記念物として命を保護されていくのはありがたいことですし、それを願っていましたが、まだどうなるかは分かりません。

実際に現地へ行って見なければどの馬がいるのかわかりませんが、処分という形だけはとってほしくなかったのですごく胸が痛いです…
古馬たちには特に想い出がたくさんあり、特に2011年に浜姫との出会いがあったから今に至ります。コロナなんか無視して会いに行けばよかった。浜姫に会いたかったと悔やんでおります。
とてもくやしいです。

芦毛一頭しか残ってないという話も真実かどうか分かりません。こればかりは実際に現地で確かめなくては分かりません。

私が行ってみたら愕然とするよ。すっかり変わってしまったからと言われました。

あの風景、場所、あの土地に咲く花も木も潮の香りも、何も変わらない景色があるのに、私が見た馬たちはもうこの世には居ない。

一緒に散歩したアスファルト
観光客から逃れて静かな場所で寝る馬たちの秘密の場所
水飲み場
暑さから身を隠す松林の中

想い出がよみがえります

いま、私の目の前に、春風という寒立馬だった大切な馬がいます。4月で10歳になります。
生まれてすぐ春風と出会い、春風を救い、春風に救われ、春風を引き取り、春風と家族になりました。

今まで会えなかった馬たちの分も、
会いたくても会えなかった馬たちの分も、
守ってあげたくても出来なかった馬たちの分も、
春風に愛情を注ぎ、春風が幸せに無病息災で馬生を全う出来るよう、これからも尽くしていきます

まだ、確かではない。だから書き記したくはないけれど…

浜姫
ありがとう。

天里
ありがとう。

住姫
ありがとう。

愛菜
ありがとう。

公社の馬であれば生きているのであとは名前は書きません。

最高齢の浜姫さんも、次に古株の住姫さんも、リーダーとして長い年月の間、守ってくれていた存在でした。

浜姫は、生まれてくる小さな命も、去っていく命も、沢山みてきた子です。親友の優風、娘の浜雪も目の前で亡くなったのを見てきたはず。

カメラを向けると必ずカメラ目線をしてくれました。

浜姫の目は、優しさと、強さと、悟りをひらいたような鋭くもとても温かい吸い込まれそうな心を持つ瞳をしていました。

馬を、処分という言葉がなによりも嫌です。年老いていても、馬自身が生きたいと、生きようとする力があるならば、私は引き取って余生を生かして最期の日まで自由に全うさせたいという考えなので、全て北海道に引き取りたかったです。

東通村がしたことは、相当な決断だったでしょうから、去っていった馬たちの命を無駄にしないでほしいと願っています。今後はセリには出さずに天然記念物として寒立馬を生かして全うさせてもらわなくては、亡くなった馬たちの命が報われません。

天然記念物として保護することとは?
寒立馬を天然記念物として観光地にしていますが、
観光客を増やす目的、管理費を得るために毎年子馬を出産させて、不要な馬を処分したり、セリに出していること、これはどうなのでしょうか?
今一度、問題提起が必要だと思います。

以上、最新情報。