冬籠妻の部屋までわずか五歩
寝室を別々にして一ヶ月が経過した。
それぞれの部屋があるのは自由で快適だが、一方で共に過ごす時間は少なくなった。
それぞれが個室で寛ぐとはそう言うことだろうが、まるで冬籠したかのようでもある。
スーパー万代で本日の特売にお寿司があるので買ってきて欲しいと言われ、テレワークだがお忍びで買い物に出かけた。
以前はスーパーの寿司などは目にも留めなかったのだが、お値打ちだし、最近は万代の惣菜の質が高くなっているみたいだし。
目的の品を買って帰る途中、悪路に差し掛かり自転車籠の寿司パックが踊った。と、思ったら中の寿司のネタとシャリが何個かバラバラになった。
こりゃ自転車なんぞで寿司パックを運ぶものではない。
籠の中の寿司パックを片手で押さえながら家路を急いだ。
どうにか持ち帰った寿司はまあまあの味だった。
お値打ちだ。