すっごい久しぶりの更新です。今日、更新しないともういつ更新するかわからないので、今日は意を決して書こうと思います(^^;)中国大陸の最北部、黒龍江省のハルピンから帰ってきました。一泊四日(汽車で計二泊、宿で一泊)というスケジュールの旅を一人、強行突破してきました。私は寒さに弱いため、もともと一泊もせずに帰ってくる予定で天津を発ったのですが、実際に非常につらい思いをしてハルピンに着くと、一日も滞在せずに帰ってしまうのが逆に惜しくなり、こんな遠いところにはるばるやってきたのだからという思いが手伝って、結局一泊することにしました。
いったいどういうつらい思いをしてハルピンまでいったのかというと、乗る予定だった電車に乗り遅れたのがそもそもの原因でした。2時間後に発車する汽車の切符に換えられたことはいいものも、それは、「無席」という世にも恐ろしい席なしの切符でした。しかも、その汽車だけ「空調」がないのです。
幸運にも、仲良くなったおばさんが端っこのスペースの席を譲ってくれましたが、夜が更けるにつれてそのおばさんに私が座るわずかなスペースが少しずつ侵食されていき、夜中にぽーんとはじき出され、また席なしになりました。真夜中に席を求めて汽車内をさまよい歩き(結局また席を勝手に見つけて座りました)結局2時間置きくらいに断続的にしか寝ていません。夜が更けるといつの間にか人が捌けていて、ああ、これでやっと寝られる・・・と、横になろうとすると、目の前に座っているお姉さんが、風邪引くから練るんじゃない、とやたら注意されて結局朝になっても寝られませんでした。
これまでもう何度か「硬座」を経験しましたが、結局のところ「硬座」は、夜行列車に乗る乗客の基本的な権利(だと思っていた)睡眠を客に与えてくれないところです。それを痛烈に感じました。
汽車の中が恐ろしいほど寒かったおかげで、ハルピンに着いたとき、急に水風呂に飛び込むようなあの感覚はありませんでした。予想通り、死ぬほど寒かったけど、堪えることのできる寒さでした。
とりあえず、マオクー(ズボンの下に履く毛糸でできた股引)を購入し、いざ731罪証陳列館へ。
そこは、日本の満州占領時代に、関東軍の一部が細菌などをつかって中国人に人体実験を行った場所で、中には関連した資料が展示してあります。
第一印象は、建物自体がものすごく不気味なんです。最初、わざとそういう雰囲気を醸成して、やたら人を煽っているのか!?とも思ってしまったほどです。入って展示物を見ているうちに、その理由はのみ込めましたが。ビジュアル的に凄惨をきわめた資料は、見当たりませんでしたが、(人体実験を行っている場面の模型はあります)それよりも、そのとき実際に使っていた道具類がかなりあり、そこでそうやってこれらの道具に切り刻まれて、無残に人として扱われないで死んでいった人のことを思うと、不憫でなりませんでした。昔見たナチスが人体実験をしたときの写真集(これは凄惨きわまりない)を思い出してしまいました。ナチスがやっていたことを、私とおんなじ日本人がやっていたんだなと思うと、反吐が出てきそうな感覚になります。子孫だってこんな思いをするくらいだから、その当事者はもっと苦しいのかもしれません。いずれにせよ、20世紀のこの不幸な出来事は、日本人も中国人も、世界中のありとあらゆる人が忘れちゃいけないし、記憶しておかねばならぬ出来事だと思いました。戦争の一つの形として現代に目で見ることのできる資料が残っているのは、後の世代の助けになります。そういった貴重な資料館でした。
って、本来の目的である「氷彫」を語る前に、やたら前置きが長かったですね(^^;)いや、長いけどこれからが本番です!
「氷彫」の会場は、全部で三つあり、すべて市の中心部に集中しています。観光客を誘致するために、わざわざ氷の彫刻の街を作ってるため、市内の交通はとても便利です。(中国で旅行に行くと、目玉はたいてい郊外にあり、時間もお金もかかるんですよ)
ハルピンの市の真ん中には、聖ソフィア教会があります。私はもともと教会などきれいな建物が好きで、案の定その教会の美しさにうっとり見とれてしまいました。中国なのに、なんでキリストの教会が・・・と、思われるかもしれません。これは、ロシア兵が東清鉄道をひくために、ハルピンにやってきたときに建てたものらしいです。これも、侵略の歴史の一部ですが、今ではハルピンの観光の目玉として、夜はとってもきれいな光を放っています。
そして夜いったのは、兆麟公園。氷の彫刻、氷の建築物、そして氷のアスレチックに氷の滑り台などがあります。滑り台では、年甲斐もなく、やたら滑ってしまいました。ところが、一人で滑っているうちにむなしくなってきて、今度来るときは、誰と来ようか、真剣に悩んでしまいました(笑)それでも、ライトアップされた氷彫に囲まれていると、もう別世界にいるようで、もうすっかり氷の魅惑に取り付かれてしまいました。
二日目の昼は、太陽島と、氷彫大世界へ!太陽島は、途中北海道の旭川のPR展がありました。雪の彫刻が大半を占め、一つ一つ、じっくりみながら味わってきました。氷彫大世界は、まさに氷の遊園地!人も少なく、私はひたすら遊んでいました。(またもやむなしい・・・)でも、この日風が強く、もう寒さの絶頂にきていて途中で退散してしまいました。(ああ、寒さに弱い・・・年か・・・)
氷彫の魅力を文字で伝えようと思ってもなかなかつたわんないですけど、とにかくスケールがでかいです!氷と雪の力を改めて見せ付けられました。時には、ガラスの彫刻のようにきれいだったり、時には、普通の公園なんかより何倍も楽しい子供の遊び場になったりと。雪や氷の世界も悪くないなあ、と思いました。
惜しいことは、そこで甘酒が売っていなかったことです。(売っているはずもないのですが。そもそも中国で甘酒を見たことがありません)氷付けのサンザシは売っているんですけれども、なぜかあったかいものがあまり売っていませんでした。そして気になったのは、氷の彫刻を展示しているまさにその場所で、氷彫のCDをでかい声を張り上げて売りさばいているおっちゃん。氷の彫刻を見終わったあと、ああよかったな~家族や友人に見せてあげたいな~と思い、帰り際に買っていくのが普通の感覚だと思うんですけれども。いやあ、その氷の彫刻見ているときは、誰も買わないって。お願いだから静かに見させておくれよう、って思っていました。
そんなこんな旅でした。何度もいうけど、今度ハルピンに行くときには必ず、誰か、連れて行きます。いつか、ハルピンで冬のオリンピックが開かれたりね!(いや、私が生きているうちにありえることかも)
一ヶ月間も、更新しないで何やっていたんだよ~と思われるかもしれませんが、いろいろ課外活動もしていました。1月の初め雲南に行ったり(そのことをブログに書こうと思ったけど、時期を逃しました)その後天津があまりにも寒くて出不精になったり、春節をみんなで爆竹やって過ごしたり、天津の万里の長城に馬で上ったりしていました。そういえば、雲南のシーサパンナで髪を和田明子ばりに短くしてやりました。そのおかげで久しぶりに男の子に間違えられるようになりました。天津では、この髪は寒いです。早く伸びろ~