イスラエルのコーヘン駐日大使は13日、TBSが11日に放送した番組に日本赤軍の重信房子元最高幹部の長女、メイ氏を出演させたことに関し、同局を批判する文章をX(旧ツイッター)に投稿した。投稿では「TBSが重信房子氏の娘に発言の場を提供したことに対する失望」を表明。「重信房子氏は50年前に多数のイスラエル人を殺害した事件に関与しており、その娘は現在、ハマスの残虐行為を称賛しています」と指摘し、「テロを容認する人に、発言の場を与えるべきではありません」と批判した。- 産経新聞

 

日本赤軍の最高幹部の重信房子の実娘のメイ氏をTBSの番組に出演させたことがSNSで話題になっている。日本赤軍は26人の民間人の死者、80人の重軽傷者を出した無差別テロ「テルアビブ空港乱射事件」を起こした共産主義のテロ組織である。日本赤軍は、他にもはオランダ・ハーグの仏大使館を占拠した「ハーグ事件」など数々の国際テロを実行した過激派である。

 

ブログ主は、親の罪と子供は一切関係ないと考えるが、この重信メイ氏は、様々なメディアで母親の逮捕は不当だと主張し、テロ行為を容認していると思われる発言を繰り返すテロの容認者であり、このような人物を公共放送で起用することは報道機関としての倫理性が問われる(蛇足だが、重信メイの名前は、「テルアビブ空港乱射事件」が起こったMay(5月)に由来しているともいわれている)

 

TBSは、坂本堤弁護士一家殺害事件の発端となった「TBSビデオ問題」に絡み、1996年に日弁連から「今回のTBS問題は、視聴率優先の名のもとに放送倫理を軽視してきたテレビ放送界の体質から生じたものであり、マスメディアは、報道機関として強い倫理性が要求されていることを今一度自覚すべきである。」LINK)と糾弾されているが、その頃から倫理性は大して変わっていないようにすら感じる。

 

上記のようなことをいうとイスラエルの入植問題をもって反論する人がいるが、イスラエルの不法な入植問題は外交的に解決されるべきであり、テロ行為でもって応答することは筋違いである。これを許していたら世界中がテロだらけになってしまう。イスラエルの不法な入植問題は、イスラエルの無辜の市民を虐殺・拷問したり、拉致した捕虜を人間の盾にしたり、赤ん坊を斬首してよい理由にはならない。イスラエルの報復についての批判もあるが、ゲーム理論的にも報復しなければテロを行ったもの勝ちになってしまうので、次のテロを誘発しかねない。よって、同等の報復は必要である(これがなければ一方的な過激行動を抑止できない);念のために補足するが、イスラエル側の過剰報復は許容できない。

 

日本メディアに巣くう左翼は根深い問題だと思う。パレスチナはイスラエルの被害者だから何をしてもいいのだというような幼稚なテロリズムを正当化しているようにしか思えない。

 

それにしても日本政府は、イスラエルから日本人の退避を支援するため、チャーター便を手配したが、有料な上にさらにドバイまでだったそうだ。このチャーター便は諸外国に比べると遅いうえに有料だったこともあり非難されている。日本人の一部は韓国のチャーター便で無償で韓国に逃れたそうだが(この有事対応については圧倒的に韓国の判断が早く素晴らしい)、これは恥ずべき失態である。有料な点は致し方がないにしても、あまりにも遅いうえに物価の高いドバイに置き去りというのもどういう感性なのだろうか。日本政府は邦人保護に特に重点をおいていないとしか思えない対応だった。どこまでいっても日本人は平和ボケなんだと思うし、岸田首相は日本人のことなんて考えてないのだと感じてしまう。