経済産業省のキャリア官僚が去年のクリスマスの夜に知り合いの女性(20代)に睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、わいせつな行為をした疑いで逮捕されました。 経済産業省の職員・佐藤大容疑者(32)は去年12月25日の夜、東京・足立区のインターネットカフェで知り合いの20代の女性に飲み物に睡眠薬を混ぜて飲ませ、わいせつな行為をした準強制わいせつの疑いが持たれています。- テレ朝 news

 

ちょっと前のニュースだが、経産省のキャリア官僚がまた逮捕されたそうだ。佐藤容疑者は、UCLAに入学し、(おそらく)編入で慶應大に入って卒業し、北京大学院で修士号を取得し、北京大博士課程を中退して経済産業省にキャリアで入省。32歳で課長補佐だから順調すぎるほどのエリートである。年収も残業代によるが、霞が関は激務なので、想像するに額面で1000万近くはあっただろう(ノンキャリの友人(33)は膨大な残業して年収800万ちょっとだったそうなので)。

 

経歴的にも年収的にも容姿的にも、ネットカフェでわいせつ行為をしなければならないような事由は見受けられないが(おまけにクリスマスの日にである)、どうしてこんなことになったのだろう。冤罪の可能性もあるが(犯罪はどこまでも「推定無罪」である)、逮捕に踏み切っているので、おそらく確たる証拠があるのだろう。いまいち犯行に及ぶ合理性が理解できないのだが、もしかしたら米国や中国への留学費用でかなり奨学金がかさんでおり、お金に困っていたのかもしれない。

 

それにしても経済産業省は逮捕者が目立つ(気がする)。去年は経産省のキャリア官僚2名(櫻井眞(28)・新井雄太郎(28))が給付金詐欺で実刑判決と執行猶予判決を受けている。ちなみに、2名とも慶應高校卒で、一方はそのまま慶應卒で、もう一人は慶応中退後に東大に入って司法試験にも合格している。さらに、2019年には西田哲也(28歳)(東大工卒)が省庁内で覚醒剤を使用して逮捕され、その後、有罪判決となっている。この西田氏は、激務で鬱病になってしまったので気の毒なような気もする(ほんと官僚って割に合わないなと部外者ながら思います。知的エリートの”ノブレス・オブリージュ”なんでしょうか。)。櫻井氏や新井氏は、自信の穴埋めだったり贅沢のためだったようで、同情の余地はないのですが。

 

そしてどうでもいいが、今回の佐藤容疑者も足立区で犯行に及んでおり(住所は葛飾区;なお、綾瀬駅の南側は葛飾区)、西田氏は足立区綾瀬に区分所有のマンションを所有していたそうだ。キャリア官僚の年収だともっといいところに住めそうだが、なぜ綾瀬なんだろうかと思ったら、綾瀬駅は東京メトロ千代田線の始発・終点なので、座って通勤できるからのようだ(と勝手に合点した)。電車の中で寝ていたいぐらい激務ということである。

 

それにしても官僚の地位低下、東大生の官僚離れなど叫ばれるが、このままで国家行政は良いのだろうかとふと心配になる今日この頃である。