米国の人気ドラマ「Glee」の動画。
ビリー・ジョエル「Honesty」
ブルーマーズの「Marry you」。
ミュージカル・ロッキーホラーショーより「Touch-a touch-a touch-a touch me 」
「Glee」は、高校を舞台にイケテナイ生徒の集まるグリークラブ(合唱クラブ)の奮闘を描いた作品。恋愛はもちろん社会風刺なども扱ったストーリーで脚本もすごい面白い(まだシーズン2までしか観てないけど)。シーズン6はまだ放送されていないが、6でエンドらしい。それにしても、本当に歌のクオリティが高くて驚かされる。脚本や映像も米国だけあってレベルが高い。ちなみに、舞台はオハイオ州。
興味深い回が「ホット・チーズサンドに願いを」(2シーズン3話)。主人公の一人カートの父親が危篤に。彼を励まそうと神様に祈る歌をGleeクラブで歌おうとするが、彼は神を信じていないと拒否する。「神様は大人向けのサンタ」と切り捨てる。普段からGleeに意地悪しているチアの監督(スー先生)もその件についてケチをつけ問題にすると脅す。スー先生は公立学校は中立的であるべきであると固く主張し、反論しに来たGlee寄りの教師にも有神論を押し付けるなと反論する。スー先生にはダウン症の姉がいる。スー先生にとって子供の頃から姉はヒーローで太陽のような存在だった。姉を尊敬してきたが、世間は姉を残酷にあざ笑う。姉の病状が回復するように熱心に祈る。しかし、熱心に祈っても祈っても姉は良くならない。そこでスー先生は、ふと「ああ、祈る相手がいないんだ」と悟るのである。彼女は「夢物語を信じろなんてモラル(道徳)に反することだ、残酷だよ」と主張する。しかし、話の最後の方でスー先生は姉に「神様を信じる?」と聞くと、姉は「信じるよ」と答える。「神様は何も間違わない、そう信じてる、スーのために祈ろうか?」と優しく語りかける。結局、カートも親友とも和解し、父親も奇跡的に回復。最後、神様を扱った歌を歌って話は終わる。
日本じゃ考えられないが、こうした社会問題も話に組み込まれているのがすごい。政治的な問題や、いじめ、人種差別、宗教問題なども絡めた脚本はレベルが高い。歌やダンスもハイレベルで見入ってしまう。あと「これ本当に高校生?」っていう恋愛模様も米国らしい。米国のソフトパワーのはやはり強い。