防音室はその性質上、一般的な居室よりも費用がかかります。
また、同じ広さでも室内が狭くなってしまうため、折り合いがつかずに不満の残る工事になってしまうことも。
今回ご紹介するEさんはどのような工事をしたのでしょうか?
■防音工事を行った経緯を教えてください
家を建てることになったので、じゃあ防音室もっていう感じですかね。
うちは夫婦揃って音楽系の趣味があるので。
休みの日はほぼ趣味に没頭しています。
これまでは近くのスタジオやカラオケで練習していたんですが、やっぱり楽器を持っての移動が大変で・・・。
時間に制限もありますし、いずれは自前の防音室がほしいなと思っていました。
でも費用やスペース的なことを考えると「いつか実現できれば」くらいで、あまりリアルな予定というほどではなかったですね。
そうこうしていたら外出自粛が始まって。
思うように練習できなくなったんです。
そしたら趣味仲間の一人が自宅に楽器練習用の防音室をつくったんですよ。
室内の様子とかをSNSに上げてくれたので僕たちも見ました。
なんだかとてもプライベートな空間って感じがして羨ましくなっちゃって。
工事の費用とか詳細とか教えてもらったんです。
■防音工事で大変だったところはどこですか?
趣味仲間がつくった防音室が本当にカッコよくて、具体的な予定はないのに細かく話を聞かせてもらった後、なんと家を建てる話が急浮上したんです。
いろいろと諸事情があるのでそこは割愛させてもらうんですが、これはもうチャンスだって思いまして。
多少狭くてもいいから防音室をつくろうってことになりました。
防音工事をするなら専門業者に頼んだ方がいいって事前に聞いていたんで、おすすめを何社か教えてもらったんです。
スガナミ楽器とか環境スペースとか、全部で5、6社はあったと思います。
こちらが要望として出したのは「狭くてもいいので音漏れ対策を最優先に」ってことと「費用はなるべく抑えたい」ってことの2点でした。
でも予算を伝えると見積もりすら断られることもあって・・・。
やっぱり防音室ってお金がかかるんだなって思いました。
まず工事に取り掛かるまでが大変でした。
■防音工事を行った感想を聞かせてください
あまり幸先のいいスタートとはいえなくて、このまま諦めるしかないのかも・・・とまで追い込まれたので、なんとか着工できた時は本当にうれしかったですね。
無事に完成した防音室は本当に狭くて(笑)
でも狭くても防音性能は優秀なんです。
おかげで練習に集中できるようになって、なんだかちょっと上達したんじゃないかって夫婦で話しているんですよ。
いろいろありましたが諦めずにがんばってよかったです。
防音室づくりは費用やスペースの確保がネックになりやすく、断念するケースも少なくありません。
依頼者に寄り添った提案ができる工事業者に出会えることが重要ですね。