防音室づくりでは「譲れないポイント」を決めて置くと失敗しにくいです。
今回は多目的な音響ルームを完成させた内田さんの事例をご紹介しましょう。
 

■防音工事を決めたきっかけを教えてください

ちょっと前に巣ごもり需要ということで自宅に書斎とかホームシアターとかをつくる人が増えているって何かで見たんです。
その時は「なるほどね~」くらいにしか感じなかったんですが、僕の職場でも自分専用の書斎スペースをつくったって人が出てきまして。
最初はDIYでクローゼットを個室にしただけだったそうなんですが、いろいろと気になり始めたらしく、最終的には防音工事をして完全な書斎スペースにしちゃったそうなんです。
毎日のように書斎づくりの話を聞いていたら、なんだか自分もしてみたくなっちゃいまして(笑)
でもうちはそんなにスペースに余裕がなかったので、妻と相談して多目的な音響ルームにすることにしたんです。
プロジェクターとソファ、フラップタイプのデスクセットを入れて、のんびりしたり、集中して作業をしたり、その時々で違う過ごし方ができるような部屋のイメージです。
 

■防音工事で苦労したところはどこですか?

作業もできつつ、のんびりできる部屋ってのが案外難しくて。
部屋がそんなに広くないので、キッチリ分けられないんですよ。
中途半端な感じになるのだけは嫌だったんで、視覚的に仕切りがあるようなつくりにしてもらいました。
これならスペースを取らないし、オンオフの切り替えもしやすいしでいいんじゃないかと。
スペースのなさからプロジェクターを天井設置にしたんですけど、結果的によかったですね。
見た目がスッキリして実際より部屋が広く感じます。
あとは照明をちょっと工夫しました。
基本は間接照明で、天井だけじゃなくて床近くにも設置したんですよ。
映画館みたいなイメージですかね。
これがまた想像以上によくて(笑)
部屋の狭さをカバーしたくて取り入れましたけど、想像以上に雰囲気のいい防音室になりました。
 

■防音工事を終えた感想を聞かせてください

狭い部屋でも案外なんとかなるんだなっていうのが率直な感想ですね。
まぁ実際にいろいろ提案してくれたのは施工業者さんなんですけど(笑)
だから、これから防音工事をしようと思ってる人にアドバイスするなら、業者探しは妥協せずしっかりすること、って感じです。
僕たちも環境スペースとかD.S.Pコーポレーションとか、スガナミ楽器とかいろいろ問い合わせて悩んだ末に決めました。
時間はかかったけど、それでよかったと思っています。
後悔のない防音工事をしてほしいですね。




完成した音響ルームは家族のお気に入りとなっているそうです。
防音工事では工事業者に「どのような防音室をつくりたいか」をしっかり伝えることが重要ですね。